【続報あり】熊本県八代市の庁舎工事を巡る汚職事件で現職市議ら3人を逮捕

熊本県八代市の新庁舎建て替え工事において、受注業者側から多額の現金を受け取ったとして、警視庁と熊本県警の合同捜査本部は2026年5月7日、あっせん収賄の疑いで現職市議の成松由紀夫容疑者(54)ら計3人を逮捕しました。

ほかに逮捕されたのは、元市議の松浦輝幸容疑者(84)と建設会社役員の園川忠助容疑者(61)です。3人の認否については、現時点では明らかにされていません。

逮捕容疑によりますと、成松容疑者らは2016年から2019年ごろ、準大手ゼネコンの前田建設工業を含む共同企業体(JV)が落札できるよう評価基準の変更を市職員に指示したほか、JVの利益を約11億円増やすよう働きかけたとされています。その見返りとして、2021年6月に現金6,000万円を受け取った疑いが持たれています。

熊本県八代市議会が成松由紀夫市議への辞職勧告決議を可決 収賄容疑での逮捕受け3回目

熊本県八代市議会は2026年6月8日、新庁舎の建設事業をめぐり現金6000万円を受領したとして、あっせん収賄などの容疑で逮捕された成松由紀夫市議に対する辞職勧告決議案を賛成多数で可決しました。

提出された決議案では、今回の一連の事件が市政に対する市民からの信頼を完全に失わせるものであり、決して容認できる内容ではなく、成松市議の政治的および道義的な責任は明らかであると指摘されています。

この辞職勧告決議に法的な強制力はありませんが、成松市議に対して決議が下されるのはこれで3回目となります。今回の採決における内訳は反対が1票、棄権が7票で、自民系の会派に所属する議員らは退席しました。

熊本県八代市の庁舎建設をめぐる汚職事件で市議ら4人を組織犯罪処罰法違反などの罪で起訴

熊本県八代市の庁舎建設を巡る汚職事件において、熊本地検は18日、組織犯罪処罰法違反の罪で、八代市議会議員の成松由紀夫被告(54)、元八代市議の松浦輝幸被告(84)、住所・職業不詳の伊藤卓也被告(52)、東京都渋谷区の会社役員である渡邊裕人被告(49)の4人を起訴しました。

また、処分保留となっていた元会社役員の園川忠助被告(61)と、元八代市議の松浦輝幸被告(84)の2人を、あっせん収賄の罪で起訴しました。

起訴状によりますと、市議の成松被告らは、熊本県八代市の庁舎建設工事において「前田建設工業」が落札できるよう市職員にあっせんなどを行い、その見返りとして現金6000万円を受領し、賄賂の一部を隠匿するマネーロンダリングを行おうとしたとされています。

さらに成松被告らは、一部工事の材料費を熊本県八代市が負担する形に変更したにもかかわらず、発注金額を変更しないなどの方法により、工事利益を最終的に11億3605万円増額させるよう市職員に指示したとのことです。

弁護士によりますと、6人はこれまでの容疑を否認していたということです。

市議らの起訴を受け、熊本県八代市の小野泰輔市長は「贈賄を受けたことやその資金を洗浄したということで、一層捜査、公判での事実解明が求められる」とコメントしています。

熊本県八代市の新庁舎汚職めぐる資金洗浄事件 会社役員の男が初公判で起訴内容を全面的に認める

熊本県八代市の新庁舎建設をめぐる汚職事件で、賄賂の資金洗浄(マネーロンダリング)に関わったとして組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)の罪に問われている東京都渋谷区の会社役員、渡辺裕人被告(49)の初公判が16日、熊本地方裁判所(今泉裕登裁判長)で開かれました。渡辺被告は起訴内容を全面的に認めました。一連の汚職事件で公判が開かれたのは今回が初めてです。

起訴状によりますと、渡辺被告は八代市議の成松由紀夫被告(55)=あっせん収賄罪および組織犯罪処罰法違反罪で起訴=ら3人と共謀し、4月5日午後11時30分頃から6日午前0時24分頃にかけて、東京都渋谷区内のコンビニエンスストアなど3箇所のATMから41回にわたり、犯罪収益である現金計2001万円を自身が経営する東京のウェブ制作会社名義の口座に入金したとされています。

検察側は冒頭陳述で、成松被告がゼネコン準大手の前田建設工業側から新市庁舎の工事を落札できるようにすることなどを依頼され、当時の副市長らに市職員へ不正行為を行わせるようあっせんした見返りとして、約6000万円の賄賂を受け取ったと主張しました。そのうえで、渡辺被告らが賄賂のうち約2000万円をATMから入金し、キャッシュカードを成松被告に渡して出金させていたと指摘しました。

なお、この事件では1人があっせん収賄罪、2人が組織犯罪処罰法違反罪、成松被告を含む2人が両方の罪で起訴されています。