愛媛県上島町にある弓削商船高等専門学校の実習中に燃料油が海上へ流出したにもかかわらず、必要な通報を速やかに行わなかったとして、同校の教員と技術職員の2人、さらに学校を運営する国立高等専門学校機構が3月18日、書類送検されました。
書類送検されたのは、弓削商船高等専門学校に勤務する教員の男性と技術職員の男性です。
関係機関によりますと、教員の男性は去年10月、実習のため学校が所有する「汽船はまかぜ」に臨時船長として乗船し、上島町から広島県大崎上島町へ向かっていた際、燃料として積んでいた軽油およそ229リットルを海上に流出させたうえ、海上保安機関への速やかな通報を怠った疑いが持たれています。
学校の聞き取りに対し、教員の男性は「学生の安全確保を優先したため、通報まで頭が回らなかった」と説明しているということです。
また、当時船長を務めていた技術職員の男性は船には乗っていませんでしたが、出航前に給油を行った際、燃料タンクをつなぐ配管のバルブ操作を誤り、燃料油を流出させた疑いが持たれています。
燃料油の流出から2日後、学校が尾道海上保安部に通報したことで問題が明らかになりました。
この事故による漁業などへの影響は、現時点では確認されていないということです。
弓削商船高等専門学校は、すでに運航規則やマニュアルの見直しを行ったとして、「同様の事故が二度と起きないよう、教職員への法令遵守の徹底と改正した規則やマニュアルの周知を図り、信頼回復に努めていく」とコメントしています。



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