熊本県山鹿市消防本部に勤務していた30代の元消防士の男性が、上司らからのパワーハラスメントによりうつ病を発症し退職した問題で、市の第三者委員会は2026年3月までに「懲戒処分に相当するパワハラがあった」とする調査結果をまとめました。
この問題は、元消防士の男性が在職中、上司や先輩からマッサージを強要されたり、「辞めろ」といった暴言を吐かれたりしたことで、2023年6月にうつ病を発症し退職に追い込まれたものです。
当初、山鹿市消防本部はこれらの訴えをパワハラとは認めていませんでしたが、2025年にこの事案が公務災害に認定されたことを受け、外部有識者によるハラスメント対策委員会を設置して調査を進めていました。
委員会は、上司2人によるマッサージの強要や暴言を「懲戒相当のパワハラ」と認定。消防本部が当初パワハラを否定した対応について、「第三者の意見を聴取すべきだった」と苦言を呈したほか、古い組織体質や社会通念との乖離を指摘し、抜本的な改革を求めました。
これを受け山鹿市消防本部は、「再発防止を徹底し、信頼回復に努める」とコメントしています。一方、元消防士の男性は取材に対し、「市から正式な謝罪は一切なく、対応に納得がいかない。市を相手に訴訟を検討している」と述べています。



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