大阪地検(大阪府)の元検事正・北川健太郎被告から性暴力を受けたと訴える女性検察官が、法務大臣と検事総長に対し、検察内のハラスメント状況を調べる第三者委員会の設置を求める要望書を提出しました。
女性検察官のひかりさん(仮名)は、都内の司法記者クラブでの会見やインタビューで、自身の職を賭して検察の改革を進める覚悟を語りました。ひかりさんは、被害を受けた元上司の北川被告や、その関係者による中傷やデマの拡散、さらに性暴力の隠蔽に対して強い怒りを示しています。
北川被告は2018年、自身の官舎で酒に酔った部下の女性に性的暴行を加えたとして起訴され、2024年10月の初公判で一度は罪を認めましたが、同年12月に無罪を主張に転じました。それ以降、裁判は進行していません。
元大阪地検検事正からの被害を訴える女性検事が辞職の意向 第三者委員会の設置認められず
元大阪地検トップによる性的暴行事件で被害を訴えている女性検事が、4月30日に辞表を提出する方針を固めたことが判明しました。
この事案は、準強制性交の罪で起訴されている元大阪地検検事正の北川健太郎被告(66)から、大阪府内の大阪地検に所属する女性検事が性的暴行を受けたとされるものです。
女性検事はこれまで、自らの職を賭して国や検察に対し、組織内におけるハラスメントの実態などを調査するための第三者委員会の設置を強く求めてきました。
しかし、こうした要望が受け入れられなかったことを理由に、今月30日をもって検察官の職を辞することを決意したということです。
大阪地検特捜部でのパワハラ巡り大阪高検が指導認める 元検事の手記公表を受け説明
大阪高等検察庁(大阪府)は7日、大阪地検特捜部でハラスメントを受けたとする元検事の申し出を受け、指導を担当した先輩検事に指導を行ったと明らかにしました。元検事は心身の調子を崩して辞職しており、高検の畑中良彦次席検事が記者団の取材やコメントで対応を示しましたが、ハラスメントの具体的な認否や指導の詳細は差し控えるとしています。
この問題は、元大阪地検検事正による性暴力事件の被害女性が3日、元検事の手記を公表したことで明らかになりました。手記によりますと、元検事は2023年11月から12月にかけて特捜部に研修派遣され、脱税事件を担当した際、容疑者から自白が得られない状況で指導検事から「お前、ポンコツだな」「3時間睡眠で仕事回せるだろ」などの叱責を連日受けたとされています。
さらに、検事の見立てに沿った供述調書の作成や、立件に影響する不利益な証拠である音声データの隠蔽指示も受けたと訴えています。元検事は研修後も気分の浮き沈みや不眠に悩み、上司に被害を申告したところ、数ヶ月の調査後に高検から「パワハラを認定した」「問題はあるが1回目なので許すことにした」との説明があったと主張しており、今年に入り組織への諦めから辞職していました。
高検側は、元検事からの申し出に基づいて速やかに関係者の聞き取り調査などを行い、結果に相応する指導を行ったと説明しています。また、隠蔽指示が指摘された脱税事件の音声データに関しては、内容を含め証拠を十分に検討して処理しており、公判でも事実関係が争われることなく有罪が確定しているとしています。



コメント