福岡県が謝礼金を不適切処理 基準合わせで実態のない準備時間を加算 | 公務員ニュース

福岡県が謝礼金を不適切処理 基準合わせで実態のない準備時間を加算

福岡県は2026年5月18日、2023年度から2025年度に開催した講演会の謝礼金をめぐり、担当課が金額を独自に決定した上で、県の基準に適合させるために実態のない準備時間を加算するという不適切な事務処理を行っていたと発表しました。

発表によると、不適切な処理を行っていたのは同県ワンヘルス総合推進課です。同課は2023年度から2025年度にかけて実施した計26回の講演会において、大学教授やNPO法人の理事長など15人に対し、1回あたり1万円から10万円、総額で約128万7750円の謝礼金を支払っていました。中には、55分間の講演を行った講師に対し、資料作成時間などとして実態に基づかない「1000分」を上乗せして計算し、10万円を支払った事例もあったとのことです。

福岡県が定める謝礼金の支給基準では資料作成などの準備時間も対象となっており、大学教授級の場合、2023年度から2024年度は1時間あたり6000円、その後段階的な引き上げを経て2025年度(今年度)は1万5400円と規定されています。しかし同課では、あらかじめ一律の謝礼金額を決めて講師側に提示しており、支払いの内訳を計上する際に、実際の状況とは異なる打ち合わせや資料作成の時間をあてはめて処理していました。

具体的な事例として、2024年11月のイベントでは、次期世界獣医師会長として活動する蔵内勇夫県議会議長に10万円で講演を依頼していました。この金額は、2023年度の「ワンヘルス国際フォーラム」に出席した世界獣医師会長や海外の大学教授への謝礼金を参考にしたと説明されています。

また、2023年度から開始した育成プログラムにおいても、過去の実績や相場観をもとに、大学教授級には一律5万円、講師級には1万円から3万2500円の謝礼額をあらかじめ設定して支払っていたということです。

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地方公務員懲戒・不祥事
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