熊本・阿蘇市議会、菊池勝秀市議への辞職勧告決議を可決 人事への圧力巡るハラスメント認定

熊本県阿蘇市の市議会(定数18)は3月18日、菊池勝秀市議に対する議員辞職勧告決議案を賛成多数で可決した。辞職勧告には法的な拘束力はない。

この問題は、2025年7月に匿名の市職員から「市職員の人事異動に自身の意向を反映させるよう圧力を受けた」とする公益通報が市に寄せられたことがきっかけ。市議会の調査特別委員会が調査を進め、今月16日、通報内容をハラスメントに該当すると認定したうえで、「辞職勧告が妥当」とする報告をまとめていた。

辞職勧告決議案は調査特別委員を務める市議6人が提出し、古木孝宏市議が「ハラスメントの防止と排除を徹底し、市民から信頼される議会活動を実現するため」と提案理由を説明した。

採決に先立ち、菊池市議は議場で「調査特別委員会や議員の皆さまに迷惑をかけた。市職員からハラスメントの申告があったことを深く反省している」と謝罪した。

討論では、谷﨑利浩市議が「本人も反省しており、最も重い辞職勧告は時期尚早だ」として反対。一方、園田浩文市議は「調査特別委員会の委員全員が辞職勧告に相当すると結論づけた」として賛成の立場を示した。

議長と菊池市議を除く16人で採決が行われ、賛成13、反対3で可決された。

本会議終了後、菊池市議は報道陣の取材に対し、「議員が人事異動に関わることはできない。疑いを持たれるような言動があったと通報されたことを真摯に受け止め、反省している」と述べた。また、自身の進退については「支援者と協議したうえで、6月の定例会までに判断したい」としている。

カテゴリー
地方議員ハラスメント
公務員ニュースをフォローする

コメント