高知県警南国警察署香美警察庁舎(高知県香美市)で、免許更新手続きを行った40代の女性に交付する予定だった新しい運転免許証を、担当の警察官が紛失していたことが分かりました。交付を担当した警察官が、新しい免許証を古い免許証と誤認し、廃棄用のクリアケースに入れてしまった可能性が高いとみられています。
南国警察署によると、この女性は2026年2月27日に免許更新の受付を行い、4月1日の講習を予約していましたが、その後に受講をキャンセルしました。しかし、当日免許証の交付を担当した30代の男性巡査部長にはこのキャンセル情報が共有されていませんでした。そのため、当日は女性の分を含む計7通の新しい免許証が用意されました。
講習当日は、キャンセルした女性を除く6人が受講しました。講習の終了後、男性巡査部長らは受講した6人に対し、古い免許証と引き換えに新しい免許証を交付しました。この交付手続きを終えた時点で、男性巡査部長の手元には、回収した6通の古い免許証と、受講しなかった女性の新しい免許証1通の、合わせて7通が残りました。
しかし、男性巡査部長はこの手元の7通すべてを「古い免許証」であると思い込み、そのまま廃棄用のクリアケースに入れてしまったということです。その後、2026年5月26日午前10時ごろに女性から「免許証を取りに行く」との連絡が入ったことで、同警察署は紛失に気づきました。
同警察署は、廃棄用のクリアケースがすでに運転免許センターへ送られ一括廃棄されていること、当日の受講者6人に確認したところ誤交付がなかったこと、および庁舎内を捜索しても見つからなかったことから、誤って廃棄した可能性が極めて高いと判断しています。
南国警察署は、県民の個人情報を紛失したことについて深く謝罪し、今後は職員への指導と言い聞かせを徹底するとともに、関係各所と連携して再発防止策を検討していくとのコメントを発表しました。
高知県警でまた運転免許証の紛失発覚 直近2週間で3件目
2026年5月以降、高知県内の警察署などで運転免許証の紛失事案が相次いで発覚したことについて、県警の岩田康弘本部長は定例会見で、大変重く受け止めているとして謝罪しました。
高知県内では5月から警察署の庁舎内などで、運転免許証を紛失する事案が3件発覚しています。
高知県警によりますと、5月26日に南国警察署香美警察庁舎で、免許更新において40代の女性に交付する予定だった運転免許証の紛失が判明しました。免許証を交付する警察官が古い免許証と誤認し、廃棄用のクリアケースに入れてしまった可能性があるとのことです。
また、6月2日には須崎警察署の運転免許窓口業務を委託されている交通安全協会の職員が、高知県須崎市の50代男性の新しい運転免許証を紛失していたことが分かりました。
さらに須崎警察署では、6月9日にも別の50代男性に交付される予定だった運転免許証1通を、職員が紛失していたことが分かっています。この男性は警察署で免許更新に伴う講習を受けており、警察署3階会議室での講習を終えて1階の交通安全協会窓口で新しい運転免許証の交付を受けようとした際、免許証が無いことが発覚したということです。
県警の岩田本部長は22日の定例会見で、県民に多大なる迷惑と不安を与えたことを大変重く受け止めていると言及し、深くお詫び申し上げると謝罪しました。あわせて、他の警察署も含めてその他の紛失がないか確認を進めつつ、紛失の原因について担当者の業務手順や幹部の確認方法などを改めて調査させていると現状を説明しました。
今後は調査の結果を踏まえ、ミスを生まない環境づくりや業務手順の見直しなどの再発防止策を講じていくとしています。



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