神奈川県横浜市の山中竹春市長の言動をめぐり、市幹部が暴言や中傷があったと告発している問題で、横浜市は16日、第三者による調査を開始しました。
市の依頼を受け、神奈川県弁護士会の推薦で選ばれた弁護士3人が調査委員に就任し、男性2人と女性1人の体制で調査を進めます。およそ3か月を目安に調査結果をまとめた報告書を作成する予定です。
この問題では、横浜市人事部長の久保田淳さんが今年1月に記者会見を開き、山中市長から理不尽に怒鳴られたほか、「デブ」「クズ」などと市議や副市長に対する陰口を聞いたと告発しました。
今回の調査では、パワーハラスメントが疑われるとされた言動など5つの項目を中心に、事実関係の確認と評価が行われる見通しです。
山中市長はこれまでに一部の発言については認めているものの、容姿に関する中傷などについては否定しています。
また、この問題を受け、市議会は第三者による調査を求める決議を全会一致で可決していました。
横浜市の山中竹春市長に重大なパワハラ認定 第三者委が調査報告書を公表
横浜市の山中竹春市長が市の幹部職員らにパワハラが疑われる言動を繰り返したとされる問題で、外部の弁護士による第三者調査委員会は2026年7月30日、調査報告書を市および市議会へ提出し「重大なパワハラ行為があったと認定せざるを得ない」とする結論を公表しました。
この問題は、2026年1月に横浜市の現役幹部職員である前人事部長の久保田淳氏(現・こども青少年局企画部長)が、山中市長から暴言などの不適切な行為を受けたとして報道機関に内部告発したものです。これを受け、横浜市議会は全会一致で調査を求める決議を可決し、弁護士3人で構成される第三者調査委員会が2026年3月から調査を進めていました。調査では当事者へのヒアリングのほか、幹部職員や退職者ら約750人を対象としたアンケートなどが実施されました。
公表された報告書では、調査対象となった7項目すべてにおいてパワハラを認定しました。具体的には、2023年6月16日に市長室で久保田氏が業務報告をした際に怒鳴って書類を投げつけたことや、同月26日に国際会議の招致をめぐり「できなければ切腹だ」と発言し「裏切ったらこれだからな」と言いながら指で銃を撃つ仕草をしたことが事実と認められました。
さらに、幹部職員らに対して「ポンコツ」「人間のくず」「ダチョウ」「おばさん」などと評したことや、「粛清」という言葉を使って人事権を背景に職員を支配していたことも認定されました。また、日常的に怒鳴る、机をたたいてにらみつける、意図的に無視する、市長室への出入り禁止措置をとるといった行為も事実とし、パワハラに該当すると結論づけています。
報告書では、「圧倒的に優越的な地位にある市長が、多岐にわたる不適切な言動を日常的・継続的に行っていたことは極めて深刻」「職員の尊厳を深く傷つける、決して看過できない重大なパワハラがあった」と強く指摘されています。
山中市長は横浜市立大学教授などを経て2021年の横浜市長選挙で初当選し、現在は2期目を務めています。今回の調査結果を受け、2026年7月30日午後には市議会で調査委員への質疑が行われる予定です。
横浜市の山中市長がハラスメント認定を受けコメントを発表
神奈川県横浜市の山中竹春市長による複数の言動などがパワーハラスメントに該当すると認定されたことを受けて、山中市長はコメントを発表しました。
横浜市の山中竹春市長については、2026年1月にパワーハラスメントの疑いがある言動などを繰り返していたとして、市の幹部から告発がなされていました。
第三者として調査を進めてきた弁護士らは2026年7月30日、圧倒的に優越的な地位にある市長が多岐にわたる不適切な言動を日常的かつ継続的に行っていたことは極めて深刻であると指摘し、他の職員も含めた複数のパワハラを認定したと発表しました。
これを受けて会見を開いた山中市長は、報告された内容について極めて重く受け止めており、自分自身を見つめ直さなければならないと話しました。
その上で、緊急性のない時間外の連絡を行わないこと、市長室への出禁と評価されることのないようにすること、人事について客観的な評価基準に基づく公平公正な運用を徹底することの3点を実施していくと表明しました。
なお、自身の進退に関しては、自分自身を見つめ直し言動の在り方を見直した上で、職員が安心して働くことができる職場環境づくりをしなければならないと考えているとしています。
横浜市会がパワハラ認定の山中竹春市長へ直接質疑実施を決定
神奈川県横浜市の山中竹春市長による職員へのパワハラ行為が第三者機関により認定されたことを受け、横浜市議会は7日、市長を議会に出席させ直接質疑を行うことを決定しました。
この問題は、山中市長が市の職員らに暴言などを繰り返したとして人事部長だった久保田淳氏が実名で告発したもので、7月30日に公表された第三者の弁護士による調査報告書において、7項目すべてでパワハラ行為があったと認定されました。
7日に開催された市会運営委員会では全会一致で議決が行われ、8月13日に総務委員会を開催して山中市長への質疑応答を実施することが決まりました。今回の総務委員会は所属していない議員の傍聴も可能で、事前申し出により質疑を行うことも認められます。
山中市長はこれまで第三者による調査中であることを理由に明確な答弁を避けていました。市議会内では「日本維新の会横浜市会議員団」が市長に対する不信任決議案の提出準備を進めると発表しており、13日の総務委員会での対応が注目されています。
神奈川県横浜市の山中竹春市長がパワハラ問題で辞職の意向を表明
神奈川県横浜市の山中竹春市長(53)は28日午後、市役所で記者会見を開き、幹部職員らに対するパワハラ問題の責任を取って辞職する意向を表明しました。
山中竹春市長は「私の言動によって信頼を損ない、市政に混乱を生じさせたことについて深くおわびする」「現在の市長職にとどまることなく、いったんけじめをつけるべきだと考えた」と述べました。また、これに先立ち同日付で渡辺忠則市議会議長に辞職願を提出し、受理されたことを明らかにしました。次の市長選への対応については、「昨日進退を決断し、今後のことは考えが及んでいない」と述べました。
山中竹春市長のパワハラ問題をめぐっては、1月に前人事部長の久保田淳さん(50)が実名で会見を開いて告発しました。弁護士による第三者調査が行われ、7月30日に公表された報告書において「人格を否定する発言」や「人事権を背景とした職員支配」など7項目でパワハラが認定されました。
報告書公表当初、山中竹春市長は事実を受け入れて謝罪し、続投の意思を示していましたが、市議会の自民、公明、立憲民主の各会派から辞職を求める申し入れがなされていました。また、市が主催する国際会議の参加都市から懸念や問い合わせが寄せられ、出席を見送る事態が発生していました。
山中竹春市長は28日、市内で開かれた後援会の会合で辞職の意向を伝えた後、辞職願を提出しました。横浜市選挙管理委員会によると、辞職に伴う市長選挙は議長からの通知の翌日から50日以内に実施される規定となっています。
横浜市の山中竹春市長が辞職申し出 市会が7日に採決へ
神奈川県横浜市の山中竹春市長が自身によるパワーハラスメント問題で辞職を表明したことを受け、横浜市会は1日、運営委員会を開き、9月定例会の開会日を当初予定していた9日から7日に前倒しすることを決めました。
同日の本会議で山中竹春市長の辞職申し出について採決が行われます。全会一致または過半数が同意するとみられ、同日付で辞職が認められる見通しです。
山中竹春市長は第三者調査で人事権を不当に行使したり、職員を人格否定したりしたと認定され、8月28日に横浜市会の渡辺忠則議長へ同日付の辞職願を提出していました。
地方自治法によると、市長は辞職(退職)の20日前までに議長に申し出ることとされていますが、議会の同意を得た場合はそれより前に辞職することができます。
なお、市長選は10月4日告示、10月18日投開票で実施されます。
横浜市の山中竹春市長が辞職 パワハラ認定受け市議会が全会一致で同意
神奈川県横浜市議会は7日に本会議を開き、幹部職員らに対する複数のパワーハラスメント行為が認定され辞職願を提出していた山中竹春市長の辞職を、全会一致で認めました。
山中市長は幹部職員らに対する複数のパワハラ行為が認定されたことを受け、8月に市議会議長へ辞職願を提出していました。7日の本会議で辞職が認められたことで退職となります。
なお、横浜市長選挙は10月4日に告示され、10月18日に投開票が行われる予定です。
辞職した前横浜市長の山中竹春氏が駅頭で謝罪 10月の市長選への再出馬には沈黙
神奈川県横浜市の市長を辞職した山中竹春氏(53)が、10月の市長選への再出馬について沈黙を続けています。パワハラ問題への批判が根強く残る一方、旧来の支援者からは復帰を促す声も上がっています。
11日午前7時、神奈川県横浜市瀬谷区にある相鉄線瀬谷駅北口の入り口前に、山中氏が同行者なしのジャケット姿で立ち、通行する通勤・通学客らに「山中竹春です。申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げて謝罪を繰り返しました。パワハラ問題や市長辞職に関する詳細な説明や釈明は行われませんでした。
雨が降る中、瀬谷区の女性(90)は山中氏に「必ず次も頑張りなさいよ」と声をかけ、「悪かったと非を認めるなら、その姿勢を信じる」と述べました。一方で、同区の別の女性(78)は「今回のパワハラは謝ればすむ問題ではないと思う。辞職は当然だ」と語りました。
1時間余り謝罪を続けた後、山中氏は取材に応じ、街頭に立った理由について「パワハラ問題で市政への信頼を低下させた。昨年の市長選での約束が道半ばで終わり、選んでいただいた皆様におわびをし続ける必要がある」と述べました。
神奈川県横浜市前市長の退職金不支給条例が可決 市長選出馬は早期判断へ
神奈川県横浜市で職員らへのパワーハラスメント問題により辞職した山中竹春前市長(53)に対する退職金を不支給とする条例が25日、横浜市議会本会議で全会一致で可決、成立しました。
不支給の対象となるのは、2期目が始まった昨年8月30日から辞職した今月7日までの退職金約931万円です。退職金について、山中前市長は「受け取る立場ではない」と述べていました。また、前市長からパワーハラスメント被害を受けた職員に必要な救済措置を求める決議も全会一致で可決されました。決議には、市長などの特別職によるハラスメントを防止する仕組みの整備や、健全な組織運営に向けた職場づくりも盛り込まれています。
山中前市長の辞職に伴う横浜市長選は10月4日告示、10月18日投開票の予定で、これまでに新人5人が出馬を表明しています。25日、初当選時の選挙から山中前市長を支援してきた「市民のための横浜市政を進める会」から市長選への出馬を要請された山中前市長は、文書を手渡され「謝罪はどれだけ行っても尽きない。市民の皆さんの思いを重く受け止める」と述べました。その後の記者団の取材に対し「市民の生活のためにという思いは今も変わらない。早期に判断したい」と応じましたが、自身の態度は明らかにしていません。
なお、関係者によると港湾関係団体も出馬を要請しており、今月28日に予定されている後援会の会合までに意思表明をするのではないかとの見方が出ています。
神奈川県横浜市長選挙 パワハラ認定で辞職した山中竹春前市長が出馬表明
職員へのパワハラが認定され7日に辞職した神奈川県横浜市の山中竹春前市長(54)が29日、同市内のホテルで会見を行い、来月行われる横浜市長選挙への出馬を正式に表明しました。
山中氏は出馬についてこれまで「まだ考えられない」と明言を避けていましたが、9月28日に行われた自身の後援会の会合で意向を伝えました。29日の会見では「皆様とお約束した政策をやり遂げること、その責任がある。立候補いたします」「いま一度一人の人間として誠実に市民の皆様と向き合ってまいります」と述べました。
また、「支援者から出馬を要請する声があり、悩みに悩んだ」「生活者目線の横浜を推し進めることが必要であり、市民の皆さまにお返しをしなければならないと思った」とし、子育て施策の推進などを訴えたほか、再選した場合はパワハラなどのハラスメントに関する再発防止策を示すとしています。
辞職に伴う神奈川県横浜市長選挙は、10月4日に告示され、10月18日に投開票が行われます。
同市長選にはこれまでに、弁護士の原沢敦美氏(59)、実業家の福山敦士氏(37)、前衆院議員の中谷一馬氏(43)、共産党神奈川県委員会・副委員長の浅賀由香氏(46)、市民団体代表の藤川祥子氏(51)の5人が出馬を表明しています。
横浜市長選で新人の原沢敦美氏が初当選 パワハラ問題による前市長辞職に伴う出直し選
神奈川県横浜市で10月18日、前市長の辞職に伴う横浜市長選挙の投開票が行われ、無所属で新人の弁護士、原沢敦美氏(59)が初当選を果たしました。横浜市で女性が市長に就任するのは、2009年から3期務めた林文子氏に続き2人目となります。
今回の市長選は、7月に第三者調査で市職員へのパワーハラスメントが認定され9月7日に辞職した前市長の山中竹春氏(54)の出直しに伴い実施されたものです。山中氏による市政運営の継続の是非が最大の争点となる中、前職と新人合わせて7人が立候補する混戦となりました。
原沢氏は日本航空の整備士を経て40代で弁護士に転身した経歴を持ち、企業の社外取締役や予備自衛官なども務めています。選挙戦では、経済界や自民、維新、国民民主、公明の各地方組織による支援を受け、「市職員が安心して働ける環境を作り、市民の信頼を取り戻す」と訴えて組織戦を展開しました。また、統合型リゾート(IR)の再誘致については任期中に行わない意向を示しています。
当選を確実にした原沢氏は「高齢者対策や子育て支援、防災などやらなければならない課題がたくさんある。すぐに仕事に取りかかりたい」と語り、「横浜の未来を、皆さんと一緒に頑張ってつくっていきます」とコメントしました。
一方、再選を目指した無所属前職の山中氏は、パワハラを認めて謝罪し実績を訴えたものの及ばず落選となりました。山中氏は「非常に厳しい判断が市民から示された。私の力不足によりこのような結果となったこと、本当に申し訳なく思います」と敗戦の弁を述べました。
今回の投票率は45.56%で、2025年に行われた前回の41.64%を3.92ポイント上回りました。
各候補者の確定得票数は以下の通りです。
・原沢 敦美氏(無所属・新):552,207票【当選】
・福山 敦士氏(無所属・新):230,418票
・山中 竹春氏(無所属・前):199,746票
・中谷 一馬氏(無所属・新):179,739票
・藤川 祥子氏(無所属・新):97,819票
・浅賀 由香氏(日本共産党・新):89,052票
・山本 理顕氏(無所属・新):49,377票

