神奈川県川崎市内の複数の市立学校において、下着や体操服を脱ぐなど、上半身を露出した状態で健康診断が実施されていたことが明らかになりました。
国は2024年に児童生徒の心情やプライバシーへの配慮を求める通知を出しており、川崎市は今後の対応について関係団体との協議が必要であるとの認識を示しました。
22日の定例市議会一般質問で、月本琢也議員の質問に対して市教育委員会が明らかにしました。
今年度の健診時の服装について、任意の市立小中学校21校を対象に聞き取り調査を行ったところ、2校で胸部を露出して健診を行っていたことが判明しました。下着と体操服を脱ぐ、あるいは下着を脱いだ上で体操服をめくって診察をしていたということです。
一方で、市立病院における成人女性の健診について佐藤佳哉病院局長は、原則として衣服や下着を着用したまま服の下から聴診器を当てるなど、プライバシーに配慮した対応をとっていると答弁しました。
市教育委員会は、学校医が専門的な判断のもとで学校と共通認識を持って対応していると説明しています。その一方で、実施方法が学校ごとに異なっていることから、すべての学校で調査を行い、国の通知を踏まえながら関係団体と協議する必要があると言及しました。
学校での健診を巡っては、文部科学省が2024年1月、児童生徒に配慮した環境整備に取り組むよう全国の教育委員会などに通知を出しており、原則として体操服や下着の着用を求めています。
しかし、対応は学校ごとに分かれており、ブラジャーの着用が認められなかった川崎市立中学校の生徒や保護者からは疑問の声が上がっています。
性教育に詳しい東優子大阪公立大教授(性科学)は、プライベートゾーンに関する教育では身体の自律性と同意の重要性を教えるとした上で、嫌だという声を無力化して封じ込めるのは暴力的であると指摘しています。さらに、一律にすべてを露出させる方法は効率を優先する学校や大人の都合であり、必要以上の露出を避ける工夫はできるはずで、男女を問わず抵抗感のない環境作りが求められると話しています。


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