長野県飯田市において2026年3月末までに実施されたごみ焼却施設の解体工事で、地権者などへの事前説明を行わないまま、コンクリート製の構造物「ごみピット」が地下に埋設された状態で残されていたことが明らかになりました。
対象となったのは、南信州広域連合が運営していた桐林クリーンセンターです。この施設は、セイコーエプソンが跡地にバイオマス発電所を建設する計画に伴い、2年前から解体作業が進められていました。
工事は2026年3月末までに完了したものの、地下にあった幅26メートル、奥行き8メートル、深さ約16メートルの鉄筋コンクリート製「ごみピット」が残されているということです。南信州広域連合は、この構造物を完全に撤去すると周囲の法面が崩落する危険性があったため、セイコーエプソン側に確認を取った上で残置を決定したと説明しています。
一方で、敷地の一部を所有する地元の財産区などの地権者に対しては、この件に関する説明が行われていませんでした。南信州広域連合の吉川昌彦事務局長は、全面的な落ち度を認め、謝罪の意を示しています。
広域連合は今後、財産区などへ改めて状況を説明し、理解を求めていく方針です。なお、このクリーンセンターの跡地に関しては、セイコーエプソンが採算性の問題からバイオマス発電所の建設を中止することを2026年4月に発表しています。


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