徳島大学(徳島県)は2026年7月3日、大学院生が主体となって2022年から2024年にかけて発表した7本の論文において、捏造や盗用といった不正行為が行われていたことを明らかにしました。大学側はこれらの論文の取り下げを勧告しています。
発表によると、該当する論文は社会産業理工学研究部の大学院生が作成したもので、同研究部の講師が指導教員として内容の確認や修正指示を行っていました。また、同研究部の教授も複数の論文で共同著者として一部の執筆に携わっていました。2024年12月に、実在しない参考文献を記載した論文があるという指摘のメールが大学へ寄せられたことから、調査委員会が設置され、詳しく調べていました。
調査の結果、7本のうち2本の論文において、科学的な根拠が示されていない資料を引用文献として用いていたことから捏造と判断されました。さらに4本の論文では、インターネット上の百科事典「ウィキペディア」と同一の文章が使用されていたため、盗用と認定されました。このほか、複数の論文で似たような図や表を適切な説明を省いて使用する「自己盗用」も確認されました。
講師はこれらの不正行為を見落としており、教授には論文全体の最終稿を確認しなかったという規定違反がありました。関与した3人は全員「不正ではなく、誤りだった」と説明しているとのことです。徳島大学は今後、3人の処分について検討を進める方針です。


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