勤務していた小学校に侵入して楽器を盗んだとして、元教師の男が逮捕されました。
建造物侵入と窃盗の疑いで逮捕されたのは、長野県坂城町に住む元教師で無職の宮下東容疑者(57)です。
警察によりますと、宮下容疑者は2026年3月、当時勤務していた長野県千曲市の治田小学校に勤務時間外に侵入し、金管バンドで使用されていたチューバなどの楽器14万2000円相当を盗んだ疑いが持たれています。警察の調べに対し、宮下容疑者は容疑を認めているということです。
宮下容疑者は、小学校の備品である楽器の売却による現金着服や、部活動における不適正な会計処理を行ったとして、2026年7月2日付で長野県教育委員会から懲戒免職処分を受けました。
長野県教育委員会によりますと、宮下容疑者は2026年3月8日、当時勤務していた小学校の備品である楽器2点(チューバとユーフォニアム)を長野県東信地域の業者に持ち込んで売却し、代金として現金6万5000円を不正に受領しました。また、前任校に勤務していた2024年2月12日にも、備品である楽器1点(ソプラノサックス)を同様に東信地域の業者に持ち込んで売却し、代金として現金22万2000円を不正に受領しており、これら売却によって得た現金を私的に費消したとされています。
さらに、宮下容疑者は勤務校の部活動の顧問として会計事務を担当するにあたり、学校の会計規定に反して指定口座を使用せず現金を自身の手元で管理し、収入伺いや支出伺いを作成せずに出納処理を行うといった不適正な会計処理を行っていました。
この金管バンドの部費における不適切な会計処理について校長が追及する中で一連の楽器売却が発覚し、宮下容疑者は事前の聞き取りに対して「金銭に困っていた」「使用頻度が低い楽器を選んで売却した」と認め、着服した金銭はギャンブルなどに使用したと話しているということです。
長野県千曲市も2026年7月2日の午後5時から記者会見を開き、治田小学校が警察へ被害届を提出したことを明らかにしました。宮下容疑者の勤務態度に問題はなく、熱心に指導を行っていたということです。
千曲市教育委員会は「不正に金銭を得ていたことは極めて悪質、言語道断と言わざるを得ません」とコメントしています。現時点で宮下容疑者からの弁済は行われておらず、市は今後、損害賠償請求を行う方針です。



コメント