沖縄県多良間村で2026年5月24日、救急車のバッテリーが上がったことにより出動ができず、救急対応に遅れが生じていたことが分かりました。6月15日に開かれた多良間村議会(豊見城玄弘議長)の定例会において、本村健次議員の一般質問に対し村側が事実を明らかにしました。伊良皆光夫村長は「起きてはならない事態が発生してしまった。誠に申し訳ない」と陳謝しました。
村などの説明によりますと、村役場の近隣で高齢の女性が乗り物に乗る際に転倒し、家族が通報を行いました。対応した村職員は救急車が作動しなかったため、近隣の福祉施設から車いすを借りて現場へ向かい、沖縄県立多良間診療所へと女性を搬送したとのことです。
トラブルの原因は、事案の数日前に救急車を使用して車庫へ戻した際、鍵を差し込んだままの状態で半ドアになっていたためライトが点灯し続け、バッテリーが上がって動かなくなっていたことによるものです。伊良皆村長は、救急車を車庫に格納した際は車両の状態を確認するよう職員に指示を出しました。
多良間村には消防を担当する職員が2人いましたが、2026年3月に1人が退職していました。さらに4月19日からは、唯一残っていた担当職員が入院により不在となったため、現在は総務課の職員が救急対応にあたっているということです。
本村議員は「今回は事案の発生場所が村役場に近かったものの、遠方で重症の方が相手であった場合は大変な事態になっていた恐れがある。人命に直結する部署であるため、早期の人員配置を求めたい」と述べました。
村側は、救急救命士2人を派遣する契約を県外の企業と近く締結する予定です。今後はこの救急救命士が車両の点検業務も兼任する方針となっています。


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