茨城県筑西市大塚にある病院「県西部メディカルセンター」で患者への還付金を着服したとして、茨城県警筑西署は30日、業務上横領の疑いで栃木県栃木市に住む団体職員の元病院事務部職員、山越陽平容疑者(46歳)を逮捕しました。筑西署によりますと、容疑を認めており、「自分で使うためだった」という趣旨の供述をしているということです。
逮捕容疑は2025年12月26日、当時勤務していた同病院で、医療費(診療報酬)の過払い分を患者に返還する手続きを行う際、病院1階のレジから現金約6万1000円を引き出して着服した疑いです。山越容疑者は医事課長を務め、入院患者の会計処理やレジの現金を管理する立場にありました。
同病院は、茨城県筑西市が設立団体となっている地方独立行政法人「県西部医療機構」が運営しています。筑西市の設楽詠美子市長が6月12日の市議会全員協議会で不正会計があったことを明らかにし、同月19日の市議会で着服額が3000万円以上に上る可能性があると報告していました。
病院側は、不正の判明後に内部調査を実施し、法人規程に基づき山越容疑者を2026年2月6日付で懲戒解雇処分にするとともに、警察に報告して捜査に全面協力してきたとしています。また、現金取り扱い事務の見直しや収納・精算業務における複数人確認の徹底といった再発防止策を講じていること、本件による診療体制への影響はないことを発表しました。被害総額については捜査結果を踏まえて改めて知らせるとしており、31日午後に記者会見を開く予定です。警察は余罪があるとみて詳しく調べています。


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