北海道札幌市北区に所在する北海道大学理学部の建物内で8月27日午前8時30分ごろ、大学院生が強い腐食性を持つ化学物質「フッ化水素酸」を被る事故が発生しました。被災した大学院生は病院へ搬送されましたが、その後死亡が確認されました。
現場に居合わせ、救助を行った別の大学院生1人と学部学生1人の計2人も薬品により軽傷を負い病院へ搬送されました。搬送時には意識があり、検査の結果、健康状態に問題はないことが確認され、すでに帰宅したということです。事故当時、現場では実験中ではなかったとされています。
北海道大学は、教育研究を行う場において痛ましい事故により学生の命が失われた事態を重く受け止める旨のコメントを発表しました。現在は関係機関と連携して事故の原因究明を進めており、判明した事実については追って公表する方針です。なお、遺族および関係者のプライバシー保護のため、個人の特定につながる情報は公表しないとしています。警察と消防も詳しい事故状況の調査を行っています。
北海道大学の毒物管理不備で札幌市が行政指導 大学院生の死亡事故を受け
北海道札幌市にある北海道大学理学部の研究室で大学院生が毒物を浴びて死亡した事故を巡り、北海道大学は9日、毒物の不適切な管理があったとして札幌市から毒劇物取締法に基づく行政指導を受けたと発表しました。
北海道大学によりますと、大学院生は8月27日に毒劇物取締法で毒物に指定されているフッ化水素酸をかぶり、死亡が確認されました。翌28日に札幌市が立ち入り検査を実施した結果、毒物の管理帳簿が所在不明となっていたほか、専用保管庫の鍵の管理簿が存在せず学生らが自由に出し入れできる状態にあったことや、保管庫内に毒物や劇物以外の試薬が混在していたことが確認されました。
札幌市はこれらの状況が法令違反にあたるとして、9月2日付で北海道大学に対し、当該研究室の違反の速やかな改善や全学的な法令順守管理体制の徹底、事故状況と改善結果の報告を求めました。
鍵の管理について北海道大学は、安全教育を受けた上で管理者が認めた学生に限って鍵の取り扱いを認めていたとしつつ、こうした方法では法令上求められる管理体制として十分ではなく不適合と判断されたと説明しています。
札幌市からの指導について北海道大学は、内容を厳粛に受け止め、速やかに必要な改善措置を講じて法令順守と安全管理の徹底に万全を期していくとコメントしました。
北海道大の毒物事故を受け文科省が全国の大学に管理徹底を通知 札幌市は行政指導
松本洋平文部科学相は11日の閣議後記者会見で、北海道札幌市にある北海道大学理学部の施設で8月、大学院生が毒物に指定されているフッ化水素酸をかぶり死亡した事故を受け、全国の大学に対し、毒物や劇物の適切な管理と法令順守を徹底するよう通知を出したと明らかにしました。松本氏は「各大学における安全管理の徹底を図りたい」と強調しました。
文部科学省によりますと、通知は今月10日付です。また、薬品管理に不備があったとして北海道札幌市が行政指導したことを踏まえ、文部科学省も北海道大学を指導しました。速やかに是正を図り、実効性ある再発防止策を講じるよう求めています。
事故は8月27日に発生し、救助に当たった学生2人も軽傷を負いました。
北海道大学がフッ化水素酸事故の報告書を札幌市に提出
今年8月、北海道札幌市にある北海道大学理学部の建物で、大学院生がフッ化水素酸をかぶって死亡した事故を受け、同大学が札幌市に当時の状況や改善結果をまとめた報告書を提出し、受理されていたことが関係者への取材で分かりました。
同大学などによりますと、事故は8月27日朝に発生しました。大学院生が猛毒のフッ化水素酸をかぶり、搬送先の病院で死亡が確認されたほか、救助にあたった学生2人も軽傷を負いました。
事故が発生した研究室では、フッ化水素酸の管理帳簿が所在不明であることや、保管庫の施錠管理が形骸化していることなど、毒物及び劇物取締法違反が確認されたとして、札幌市が指導を行っていました。
同大学は、札幌市からの指導を受けたことなどを9月9日に発表したのち、事故について公式な説明を行っていません。
報告書に関し、札幌市の担当者は「引き続き適正な管理を求める」とし、北海道大学は「関係法令の遵守と安全管理の徹底に万全を期してまいります」とコメントしています。



どの濃度のフッ化水素酸かわかりませんが、500mlの特級試薬あたりでしょうか。理学部地球科学科で岩石の化学分析で、珪酸塩の溶解に使用します。