【続報あり】政務活動費12万円を詐取 盛岡市議会の山崎智樹議員を書類送検

岩手県盛岡市議会の現職議員が、議会活動を報告する冊子を作成したように装い、政務活動費12万円をだまし取ったなどとして、3日、警察が詐欺などの疑いでこの議員を書類送検したことが関係者への取材でわかりました。議員は容疑を認めています。

書類送検されたのは、盛岡市議会の山崎智樹議員(46)です。

関係者によりますと、山崎議員は2023年度(令和5年度)の政務活動費の収支報告で、議会活動を報告する冊子の作成費用として12万円を支出に計上しました。しかし、山崎議員は冊子を作成せず、代金を業者に支払っていないにもかかわらず、支払ったとする領収書を業者に作成させ、それを収支報告に添付して提出したとされています。

警察は山崎議員から任意で話を聞くなどして捜査を進めていましたが、3日、政務活動費12万円をだまし取った詐欺などの疑いで書類送検しました。警察の調べに対し、山崎議員は容疑を認めています。

山崎議員は3年前の市議会議員選挙で初当選して現在1期目で、最大会派「盛友会」に所属していました。取材に対し、山崎議員は弁護士に依頼しているためコメントは差し控える旨を述べています。

盛岡市議会の政務活動費は、議員が行う調査や研究に必要な経費の一部として市の条例に基づいて交付されるもので、議員1人あたり年間60万円を原則として実費で交付し、余った場合は返還する仕組みです。交付対象には、市の事務などの調査研究費のほか、活動や市政を住民に報告する広報紙の作成費用などが含まれ、年度終了後に領収書などを添付した収支報告書を議長へ提出する必要があります。

山崎議員が所属していた「盛友会」の田山俊悦幹事長は取材に応じ、山崎議員が一身上の都合を理由に1日付で会派を離脱したことを明かした上で、市民への謝罪と今後の辞職勧告の検討、再発防止への取り組みについて言及しました。

また、盛岡市議会の櫻裕子議長は3日、市議会のホームページ上で、政務活動費の不正受給は市民に対する重大な背信行為であるとし、厳しく対処するとともに再発防止に全力で取り組むとするコメントを発表しました。

岩手県盛岡市議会で政務活動費詐取疑いの山崎智樹議員に対する辞職勧告決議案が全会一致で可決

岩手県盛岡市議会の本会議で8日、政務活動費をだまし取ったなどとして書類送検された山崎智樹議員(46歳)に対する辞職勧告決議案が提出され、全会一致で可決されました。盛岡市議会で辞職勧告決議案が提出・可決されたのは初めてです。

山崎議員は市議会議員1年目の2023年度、議会活動を報告する冊子を業者に発注して作成したように装い、市から政務活動費12万円をだまし取ったなどとして、8月3日に詐欺などの疑いで書類送検されました。

8日の本会議では、最大会派・盛友会の田山俊悦幹事長が辞職勧告決議案を提出しました。田山幹事長は「議会の名誉と品位に重大な影響を及ぼし、市民の信頼を著しく損なうという事態を招いている」とし、「市民に対する説明責任を果たすとともに、速やかに議員の職を辞するよう強く勧告する」と述べました。

決議案の審議は山崎議員が議場を退出した状態で行われ、起立全員で可決されました。

可決を受け、櫻裕子議長は「極めて遺憾であるという一言に尽きる。全会一致で可決したことを重く受け止め、自らの行動に責任をとって速やかに議員辞職を決断してもらいたい」と述べ、山崎議員が辞職しなかった場合は再度の決議案の提出も検討していく考えを示しました。

一方、山崎議員は「今回の決議に関しては本当に重く受け止めている。進退に関しては、現時点ではコメントを差し控えさせていただく」と述べました。また、今後市民に説明する場を設けるかについては「必要な時に、必要な内容をお伝えできるようにと考えている」としています。なお、辞職勧告決議案が可決されても法的拘束力はありません。

地方議員詐欺・横領
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