福島県二本松市の保育園で元園長から虐待を受けたとして、当時の園児やその保護者らが損害賠償を求めていた裁判で、福島地裁は2026年5月28日、元園長や二本松市などに対し、およそ320万円の支払いを命じる判決を言い渡しました。
この裁判は、二本松市の保育園に通っていた園児らが、2016年から2020年にかけて、物を投げられるなどの体罰や暴言による虐待を受けたとして、元園長や同市などにおよそ600万円の損害賠償を求めていたものです。これまでの公判で、元園長は「原告らには様々なことを教えるべき時期であり、しつけの一環として対応した」などと主張していました。
28日の判決で福島地裁は、「虐待などによって原告らが受けた精神的・肉体的な苦痛は考慮すべきである」と認め、賠償の支払いを命じました。
この問題を巡っては、2020年に二本松市の認可保育園で当時の園長が園児の頭や背中を殴るなどの虐待を繰り返していたことが分かっています。これについて福島県の審議会が検証を進め、報告書を県に提出していました。報告書では、問題の原因として「情報共有が不十分であったこと」を挙げ、さらに通報を受けた担当者が「『しつけの一環』と捉え、虐待であるという認識を持てなかった点に問題がある」と指摘しています。



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