栃木県佐野市議会の菅原達(とおる)議長(65、公明)が、2025年3月に調査を終了した百条委員会の秘密会(非公開の会議)に関する資料を自身のホームページに掲載していた問題について、市議会の2会派は会議規則に違反しているとして、菅原氏に対する懲罰動議を2026年6月5日の定例会初日に提出することを決定しました。これにより、会議規則にのっとって懲罰特別委員会が設置される見通しです。
懲罰動議を提出するのは、全7会派のうち最大会派である創政クラブ(7人)と、政友みらい(4人)の2会派です。市議会関係者によりますと、両会派は2026年6月1日に議会事務局へ動議案を提出しました。秘密会の議事は公表しないと定めている会議規則に明確に違反しており、重大な秘密漏洩行為にあたると指摘しています。
この百条委員会は、市の公共施設における指定管理者の選定過程に疑義が生じたことから2024年12月に設置され、当時、菅原氏が委員長を務めていました。関係者への証人尋問は非公開の秘密会を中心に行われ、延べ約50人が対象となりました。
菅原氏は2025年8月ごろ、自身が作成した主尋問の質問内容について、個人名などを黒塗りにした資料を自身のホームページに掲載しました。しかし、1人分の個人名が黒塗りされずに残っていたほか、黒塗り部分も一定の操作を行うことで閲覧できる状態になっていたということです。2026年2月26日に市行政経営課へ情報が寄せられ、同年3月3日に議会事務局へ指摘があったため、ホームページからは即座に削除されました。
2026年4月以降、各会派の代表者会議でこの問題への対応が話し合われてきました。菅原氏は市の顧問弁護士の見解として「個人情報保護法上の問題はない」と説明したほか、議会のホームページにも秘密会を含む主な証言記録が匿名で掲載(現在は削除)されていた実績を挙げ、「秘密会の議事には該当しない」などと報告していました。
菅原氏は一時期、懲罰を受け入れる意向を示していましたが、その後に保留へと姿勢を転換し、外部から公益性があるとの助言を受けたなどと主張しています。一部の市議からも大きな問題ではないとの意見が出され、代表者会議での協議は難航していましたが、事実上問題視しない方向性に反発した2会派が、2026年5月29日の5回目の会議で懲罰動議の提出を説明したということです。なお、地方自治法が定める懲罰には、軽い順に「戒告」「陳謝」「出席停止」「除名」の4種類があります。



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