人事院は、国家公務員の業務に必要な能力や技能を体系化した「国家公務員スキル一覧」を初めて作成しました。この一覧は、各府省の職員を対象としたアンケートや、人事担当者、有識者へのヒアリングなどを経てまとめられたものです。
一覧では、読解力、交渉力、論理的思考力のほか、有事対応力、対外発信力、将来予測力など57種類のスキルが挙げられています。さらに、これらのスキルを獲得し発揮するための前提となる姿勢として、「学び続ける姿勢」など27項目のマインドセット(考え方)も明記されました。今後は、各省庁が業務内容や役職に応じて、これらのスキルをより具体化していくことが想定されています。
背景には、職員一人ひとりを重要な資本と捉える人的資本経営の観点や、若手職員を中心としたキャリア形成への関心の高まりがあります。内閣人事局の調査によると、数年以内の離職意向を持つ国家公務員の37%が「能力やスキルが蓄積されている実感がない」と回答しており、職員からもどのような能力が身に付くのか分かりにくいという指摘がありました。
このスキル一覧は、職員が公務を通じて獲得できる能力を言語化することで、主体的な学びと成長を促し、キャリア形成を支援するとともに、業務へのやりがいを高めてもらうことを目的としています。
今後の活用方法として、人事院などは研修コンテンツの開発といった育成体系の整備や、公務の魅力としてのPRに役立てる方針です。各府省においては育成体系の整理やコミュニケーションへの活用、職員に対しては自発的な学びの支援につなげていくことが想定されています。
国家公務員スキル一覧



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