阿蘇市議の人事介入疑惑、市議会特別委がハラスメント認定 辞職勧告決議案を提出へ(続報あり)

熊本県阿蘇市の市議による不当行為が指摘されている問題で、市議会の調査特別委員会は3月16日、当該行為をハラスメントと認定し、辞職勧告が妥当とする調査結果を公表した。市議会は現在開会中の定例会に、この市議に対する辞職勧告決議案を提出する方針だ。

報告書によると、昨年7月上旬、市の職員から「市議が人事異動に圧力をかけた」とする公益通報が市に寄せられた。これを受けて特別委員会は同年11月から12月にかけてアンケート調査を実施し、職員や市議ら合わせて479人を対象に状況を確認した。

その結果、49人がハラスメント行為を見聞きした、あるいは経験したと回答したという。さらに今年2月に行われた聞き取り調査では、関係者から「能力のある職員3人ほどの推薦があった」とする証言も出た。

一方で当該市議は、これまでの聞き取りに対し「そのような話をしたことも、持っていったこともない」と説明し、関与を否定している。

16日の市議会本会議では、アンケート結果の信頼性について質問が出され、調査特別委員会の古木孝宏委員長は「500人近くの職員のうち約1割からハラスメントに関する回答があった。一定の信ぴょう性があると判断した」と説明した。

対象となっている市議は読売新聞の取材に対し、「コメントは控えたい」としている。

熊本県阿蘇市議会、菊池勝秀市議への辞職勧告決議を可決 人事への圧力巡るハラスメント認定

熊本県阿蘇市の市議会(定数18)は3月18日、菊池勝秀市議に対する議員辞職勧告決議案を賛成多数で可決した。辞職勧告には法的な拘束力はない。

この問題は、2025年7月に匿名の市職員から「市職員の人事異動に自身の意向を反映させるよう圧力を受けた」とする公益通報が市に寄せられたことがきっかけ。市議会の調査特別委員会が調査を進め、今月16日、通報内容をハラスメントに該当すると認定したうえで、「辞職勧告が妥当」とする報告をまとめていた。

辞職勧告決議案は調査特別委員を務める市議6人が提出し、古木孝宏市議が「ハラスメントの防止と排除を徹底し、市民から信頼される議会活動を実現するため」と提案理由を説明した。

採決に先立ち、菊池市議は議場で「調査特別委員会や議員の皆さまに迷惑をかけた。市職員からハラスメントの申告があったことを深く反省している」と謝罪した。

討論では、谷﨑利浩市議が「本人も反省しており、最も重い辞職勧告は時期尚早だ」として反対。一方、園田浩文市議は「調査特別委員会の委員全員が辞職勧告に相当すると結論づけた」として賛成の立場を示した。

議長と菊池市議を除く16人で採決が行われ、賛成13、反対3で可決された。

本会議終了後、菊池市議は報道陣の取材に対し、「議員が人事異動に関わることはできない。疑いを持たれるような言動があったと通報されたことを真摯に受け止め、反省している」と述べた。また、自身の進退については「支援者と協議したうえで、6月の定例会までに判断したい」としている。

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地方議員ハラスメント
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