福井県敦賀市にある市立敦賀病院は2026年5月26日、慢性副鼻腔炎と鼻茸(ポリープ)の治療を目的として2025年1月に手術を受けた市内在住の70代男性が、術後に右目を失明する医療事故が発生したと発表しました。病院側は男性側に対して損害賠償金500万円を支払うことで和解が成立しており、敦賀市は関連する経費を6月の補正予算案に盛り込んでいます。
この件について、野ツ俣和夫病院事業管理者や新井良和病院長らが記者会見を開いて説明を行いました。
病院の発表によると、男性は2025年1月10日に耳鼻咽喉科で鼻の内視鏡手術を受けました。手術の翌日に男性が右目の視力低下を看護師に伝えましたが、院内の眼科を受診したのは4日後の1月14日となり、その際に失明と診断されたとのことです。
病院側は、視力障害が起きた直接の原因は特定できていないとしながらも、鼻の奥が視神経に非常に近いことから、手術中の出血を抑えるための電気凝固やスポンジでの圧迫止血が視神経に影響を与えた可能性を否定できないとしています。また、手術翌日から3連休に入ったため、主治医から眼科医への連絡が術後4日目に遅れたという、連携体制の不備についても認めました。
病院は手術を担当した主治医と診療部長を厳重注意処分にしました。会見で野ツ俣病院事業管理者は、今回の件は医師個人だけの問題ではなく病院の管理体制に課題があったと言及し、重大な結果を招いたことに対して深く謝罪しました。
今後の再発防止策として、リスクの高い患者の手術において大学病院から支援医師の派遣を要請する仕組みや、耳鼻咽喉科への手術支援機器の導入、さらに休日や時間外における入院患者の管理体制の強化などを進めているとのことです。



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