鹿児島県北薩地域振興局が2021年に発注した工事の設計金額が漏洩した事件で、鹿児島県警が今年2月、県庁OBの70代男性を官製談合防止法違反(入札妨害)の疑いで書類送検していたことが、4月8日までの捜査関係者への取材で分かりました。
この事件は、鹿児島県長島町の薄井漁港に設置する連絡橋の新設工事を巡るものです。起訴状などによりますと、当時同振興局に在籍していた県技術職員の60代男性(現在は大隅地域振興局建設部の課長補佐級)が、入札4日前の2021年7月29日、県庁OBを介して長崎県の造船会社の社員に設計金額を伝え、公正な入札を妨害した疑いが持たれています。
2021年8月2日に行われた入札では、この造船会社を含む2社が、最低制限価格と同額の1億2230万6272円で応札しました。その結果、電子くじによって長崎県の会社が落札しています。
また、この造船会社の社員が情報を得るため、別の会社の取締役を務めていた県庁OBに現金数十万円を渡したという趣旨の供述をしているほか、入札後には県職員へ飲食接待が行われていたことも判明しました。県警は贈収賄容疑も視野に捜査を行いましたが、立件は見送られました。
県職員の男性は、3月30日付で略式起訴され、罰金80万円の略式命令を受けています。鹿児島県は刑事処分の確定を待ち、職員の処分を決定するとしています。



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