福島県の磐越自動車道で発生したマイクロバスの事故をめぐり、福島県警に自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで逮捕された新潟県胎内市の無職、若山哲夫容疑者(68)が、2025年3月までの3年間、同市の会計年度任用職員としてバスの運転業務に従事していたことが分かりました。
胎内市によりますと、若山容疑者は総務課に所属し、月に4回から5回ほど開催されるイベントの際に、市が所有するバスで駅から会場まで職員や参加者の送迎を行っていたとのことです。市側は、同容疑者の勤務態度は真面目であり、在職中に事故を起こしたことはなかったと説明しています。
若山容疑者は2025年3月初旬に「次の仕事が決まったため退職したい」という意向を示し、契約更新は行われませんでした。同課の職員によれば、市で運転手として勤務する前は、高校の教員を務めていたということです。
容疑者の自宅近辺に住む女性は、数年前から空き家を購入して居住していたようだと話し、車の出入りは確認していたものの、本人と顔を合わせたことはなかったと述べています。
磐越道バス事故、逮捕の運転手は免許返納を2度促されていた 事故数カ月前からトラブル継続か
福島県郡山市の磐越自動車道でマイクロバスがガードレールに衝突し、新潟県の北越高校の生徒ら18人が死傷した事故で、逮捕された運転手の男(68)が、事故以前に新潟県警から計2回、免許証の返納を促されていたことが5月14日、捜査関係者への取材で分かりました。
自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで逮捕された新潟県胎内市の男は、今回の事故の数カ月前から複数回にわたって事故を繰り返していたとされています。新潟県警では65歳以上の高齢者らが年間3回以上の事故を起こした場合に返納を促す運用をしており、男は2026年4月に2度、その対象となっていたとのことです。また、乗車していた複数の生徒からは「事故前から危険な運転だった」との証言も出ており、福島県警は男が安全に運転できる状態にあったかを慎重に捜査しています。
福島県警は14日、現場から移動させた車両やガードレールの検証を開始しました。事故車両にはドライブレコーダーが搭載されていないため、車体の破損状況などから衝突時の速度や状況を詳しく分析する方針です。
男は調べに対し、制限速度80キロの現場で「時速90~100キロ出していた」「カーブを曲がりきれなかった」と供述しています。しかし、現場は緩やかな右カーブであり、供述通りの速度であれば走行に大きな支障はないとの見方もあることから、警察は速度以外の要因も含め事故の全容解明を進めています。

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