越谷市が投薬ミスによる死亡訴訟で遺族と和解へ 和解金500万円提示

埼玉県越谷市は2026年5月29日の記者会見で、越谷市立病院で死亡した患者への投薬に関する注意義務を怠ったとして損害賠償を求められていた裁判について、遺族側に和解金500万円を支払うことで和解する議案を、6月1日に開会する市議会6月定例会に提出すると発表しました。

市立病院事務部医事課の説明によると、死亡したのは市内に住んでいた60代の女性患者です。女性は2002年に乳がんの手術を受け、2013年に再発が判明したため治療を行っていました。その後、2020年から乳がん治療薬「ベージニオ」の投薬を開始しましたが、この薬剤には肺に異常が確認された場合に投薬を中止すべきなどの注意義務が定められていました。

しかし、2021年6月のCT検査で女性の肺に浸潤症状がみられた際、せきなどの症状が軽かったことから、病院側はがんの抑制効果を優先して投薬を継続しました。その後、女性は同年8月に同病院の呼吸器科を受診して肺炎で入院し、9月3日に薬剤性肺障害のため死亡しました。

市側は、投薬開始から1年が経過しているため死亡との因果関係は低いと主張しているものの、投薬における注意義務を怠った事実については認めています。そのため、さいたま地裁から出された和解勧告に対し、市議会の承認を得た上で応じる方針を決めました。

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医療関係者懲戒・不祥事
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