日本学生野球協会が高校14件の不祥事に処分 作新学院監督は6カ月の謹慎

日本学生野球協会は9日、審査室会議を開き、高校野球部などの不祥事14件に対する処分を発表しました。

栃木県の作新学院高校では、硬式野球部の小針崇宏監督(43)に対し、部員25人に約1時間にわたり正座をさせた体罰および報告義務違反があったとして、9月18日から6カ月の謹慎処分が科されました。

同協会と同校によりますと、事案が発生したのは8月20日です。2年生部員が全国高校野球選手権をテレビ観戦するためにグラウンドを離れていた際、1年生部員25人がグラウンド整備や練習準備を行っていました。小針監督は作業の遅さやグラウンドへのボール放置など集中力の欠如が見られたため、気持ちを引き締める目的で1年生をベンチ横に集め、土のグラウンド上での正座を促しました。4、5分間にわたり道具を扱う姿勢や行動について指導した後、「自分たちで今後の改善策を話し合いなさい」と指示を出してその場を離れました。同校によると「足を崩して楽な姿勢で話し合っていい」と言い忘れたため生徒たちが正座を継続し、2年生部員が戻るまで約1時間にわたり正座が続いたということです。

作新学院は甲子園に春夏合わせて28回出場しており、小針監督は2016年夏の甲子園でチームを優勝に導いています。なお、同監督は去年5月下旬の練習中にも、部員1人に素手で捕球させて右手の指2カ所を骨折する重傷(全治1~2カ月)を負わせる事故を起こし、指導停止処分などを経て今年4月に復帰したばかりでした。

このほか発表された主な処分内容は以下の通りです。

対外試合禁止の処分を受けた学校は次の通りです。
・新田暁(群馬県):部員の喫煙により、9月13日から1カ月
・新潟産大付(新潟県):部員の喫煙と飲酒により、9月6日から1カ月

除名の処分を受けた対象は次の通りです。
・校名非公表のコーチ:盗撮

謹慎の処分を受けた関係者は次の通りです。
・平塚学園(神奈川県)の部長:部内暴言と報告義務違反により、8月19日から2カ月
・沖学園(福岡県)の監督:部内体罰と報告義務違反により、8月31日から2カ月
・中部大第一(愛知県)の部長:体罰と威嚇的行為、暴言、不適切な行為、報告義務違反により、5月8日から6カ月
・瀬戸内(広島県)の副部長:部内暴言と報告義務違反により、9月3日から3カ月
・米子松蔭(鳥取県)の監督:暴言と部内体罰、報告義務違反により、7月29日から7カ月
・米子松蔭(鳥取県)の部長:報告義務違反により、8月7日から3カ月
・総合技術(広島県)の前校長:報告義務違反により、4月1日から無期
・総合技術(広島県)の前監督:報告義務違反により、7月13日から6カ月
・総合技術(広島県)の前部長:部内暴言と報告義務違反により、4月1日から6カ月
・総合技術(広島県)の前副部長:報告義務違反により、10月7日から3カ月

なお、広島県の県立総合技術高校野球部では、部内のいじめ事案により6月1日から1カ月の対外試合禁止処分を受けており、当時の校長や監督ら指導者合わせて4人が同事案について報告を怠っていたことなどから、それぞれ謹慎処分となりました。