三重県が特定の男性記者(74)に対し知事定例記者会見への参加を拒否した問題で、県当局は9日、報道各社で構成される「県政記者クラブ」に事案の概要を報告しました。
県側の説明によりますと、この記者は4月から9月にかけて4回、複数の人がいる場面で職員を大声で怒鳴ったとされています。県は職員からの申し出を受けて事案を把握し、9月30日付で記者へ注意文書を送付した上で、顛末書などが提出されるまでの間、会見への参加を拒否すると通知しました。拒否の理由について県幹部は、職員を守る観点や円滑な会見進行、関係者特定を防止するための対応であるとし、「ペナルティー的な対応」と説明しています。なお、県政記者クラブへの事前協議はなく、県は複数職員からの聞き取りができているとして当該記者への事実確認を行っておらず、今後も聞き取りの予定はないとしています。
一方、拒否を受けた記者は取材に対し、いずれの事案でも怒鳴った認識はないとし、県側の主張を否定しました。声が大きくなる理由について「聞き取りやすいように大きい声を出していることもある」と述べたほか、事前連絡の件で職員を叱った事例や、職員側が大声を出していた事例があったと説明しています。また、参加拒否の対応を批判し、顛末書などは提出しない意向を示した上で、法的対応を検討する考えを明らかにしました。
この記者は、2013年4月に設立され知事定例会見等への参加が認められている「第二県政記者クラブ」に所属しています。

