新潟県三条市の温泉施設で基準超のレジオネラ属菌検出後も利用継続 長年の不適切管理が判明し当面営業休止

新潟県三条市の市営日帰り温泉施設「八木ヶ鼻温泉いい湯らてい」において、基準を超えるレジオネラ属菌が検出されたにもかかわらず、県の条例などで定められた措置を行わずに営業を継続するなど、長年にわたり不適切な管理が行われていたことが明らかになりました。三条市の滝沢亮市長は15日、記者会見を開き陳謝しました。

事案の発端は、9月上旬に同施設を利用した人がレジオネラ症を発症したことです。三条保健所が立ち入り検査を行った結果、24日に入浴施設の一部から基準を超えるレジオネラ属菌が検出され、同日夜から営業を休止しています。

その後の市による調査で、記録が残る2019年または2020年以降の約6年間で、法令や基準に反する不適切な対応が49件確認されました。本来であれば再検査で陰性が確認されるまで該当する浴槽などの利用を停止すべきところ、十分な消毒洗浄を行わずに消毒のみで利用を継続していた事例が含まれています。さらに、1日1回以上が義務付けられている集毛器(髪の毛などを取り除く装置)の清掃も週1回程度にとどまっていたことなどが判明しました。

「いい湯らてい」の指定管理者は、歴代市長らが社長を務める三条市の第三セクター「下田郷開発」で、施設が開業した2000年から管理を担当しています。市は2010年にもレジオネラ属菌を巡り同社へ衛生管理の徹底を求めた経緯がありました。

今回の事態を受け、滝沢市長は「かなり以前から不適切な管理が継続していたと考えられる。市長としても社長としても重く受け止めて原因を調べ、今後の施設の方針を検討する」と述べました。また、同施設の椿保男支配人は、認識不足や誤認があったことを認め、チェック体制などを見直して安全優先の再開を目指す意向を示しています。

施設は当面の間営業を休止し、三条市は指定管理者への聞き取りなどの調査を進めるとともに、今後の対応方針が決まるまで営業停止を継続する方針です。