埼玉県さいたま市立の小学校で提供された給食に、調理に使用するざるの一部とみられる針金状の金属が混入していたことが、さいたま市への取材でわかりました。学校側は校内放送で注意喚起を行った上で児童に食事を継続させ、市教育委員会への報告も怠っていました。市教委はマニュアルに反した対応であるとして、校長を指導しました。
市教委や市関係者によりますと、今月2日に校内で調理・提供された「のり酢和え」を食べた児童1人の口から、長さ約1.5センチの針金状のものが見つかりました。児童にけがはありませんでした。
さいたま市のマニュアルでは、異物が発見された場合は食事を中止するよう定められています。しかし学校側は、異物をざるの一部と判断して原因が特定できたことや、健康被害がなかったことを理由に、校内放送で注意喚起を行うにとどめ、食事を継続させました。
また、マニュアルでは市教委への報告が義務付けられていますが、学校側は報告を行っていませんでした。保護者からの問い合わせを受けて13日に事実を把握した市教委が校長に確認を行い、校長は保護者へ説明文を配布しました。市教委は14日、校長に対して保護者への情報提供や市教委への報告を徹底するよう指導を行いました。
16日に開催された臨時の保護者説明会に参加した保護者の1人は、食事を継続させた学校側の対応などに疑問を示し、「命に関わるかもしれず、安心して通わせることができるのか」と話しました。


