長野県箕輪町は23日、上下水道事業の工事入札において、町の職員が業者に入札予定価格の設計額を漏洩した疑いがあるとして、警察の捜査を受けたことを公表し謝罪しました。
箕輪町の記者会見での説明によりますと、捜査の対象となったのはおととしと去年の2件の入札です。同町の職員は、入札手続きを円滑に進める目的で設計額を伝えたとしており、犯罪の故意はなかったと説明しているとのことです。
白鳥政徳町長は、現時点で起訴か不起訴かの判断は下されていないとしつつも、職員が捜査対象になった事実に弁明の余地はないとして謝罪の意を示しました。すでに警察の捜査は終了しており、職員は書類送検され、今後は検察が処分を決定する見通しです。
長野県箕輪町の官製談合事件で町職員と会社役員を起訴 水道工事の予定価格などを漏洩
長野県上伊那郡箕輪町が発注した上下水道に関する工事の入札を巡る官製談合事件で、長野地方検察庁は10月15日、箕輪町の55歳の職員と、同町に本店を置く土木建設会社の61歳の取締役の男2人を起訴しました。
官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の罪で起訴された55歳の町職員は、2024年度と2025年度に町が発注した上下水道工事2件の入札を巡り、予定価格の算出根拠となる設計額(2件合わせて約1億8200万円)を事前に取締役に漏らしたとされています。1件は工事費総括表を渡し、もう1件は携帯電話のメッセージ機能を使って伝えていました。
公契約関係競売入札妨害の罪で起訴された61歳の取締役は、この情報を基に予定価格に近い金額で会社に入札させ、それぞれ1億2600万円余りと5400万円余りで2件の工事を落札させたとしています。
長野地検は2人の認否を明らかにしていません。なお、箕輪町は6月に開いた会見で、職員は入札手続きがスムーズに進むことを意図して設計額を漏らしていたなどと説明していました。
職員が起訴を受けて休職していることに対し、箕輪町の白鳥政徳町長は「公正が最も求められる入札手続きにおいて、町の担当職員が入札の公正を害する行為を行ったことを深くおわびします。皆さまの信頼回復に向け、職員の服務規律の確保に努めます」とコメントし、処分については判決や事実関係が明らかになった段階で厳正に判断するとしています。

