北海道網走市の網走地区消防組合消防本部に所属する20代の男性消防士長が、公金や外部団体の運営費など約150万円を着服していたとして懲戒免職処分となっていたことが分かった。また、網走消防署の30代の男性消防司令補についても、部下へのパワーハラスメントなどが認定され、減給処分を受けた。
消防組合によると、20代の男性消防士長は2025年1月から2026年2月までの間、会計事務を担当していた外郭団体の預金口座などから計40回にわたり、合わせて147万4362円を引き出し、私的に流用していたという。使途は遊興費などだったとされる。
2026年2月17日、委託事業者から料金未払いに関する問い合わせがあり、上司が通帳や帳簿を確認したところ不審な支出が発覚。その後の調査で、不正に現金が引き出されていたことが判明した。さらに、男性が管理していたほかの外郭団体の経理についても調査した結果、残高の不一致が確認され、追加の不正な引き出しが見つかったという。組合の聞き取りに対し、男性消防士長は着服の事実を認めた。
この問題を受け、消防士長は3月16日付で懲戒免職処分となった。また、直属の上司だった40代の課長と係長についても、管理監督が不十分だったとして減給10分の1(2か月)の懲戒処分が科された。
組合は再発防止策として会計点検を厳格化し、現金の取り扱いを原則として銀行振込や口座振込とするなど、現金を扱うリスクの低減を進める方針を示している。
一方、同じく3月16日付で網走消防署の30代の男性消防司令補が減給10分の1(2か月)の懲戒処分を受けた。調査によると、2025年9月の会食後に路上で部下の胸ぐらをつかむ暴行を加え、着用していたネックレスを壊したほか、2025年12月の会食では非喫煙者の部下に喫煙を強要したとされる。
さらに、日常の業務の中でも部下に対して不適切な言動や人格を否定する発言をしていたことが確認された。2026年1月に実施されたハラスメントに関する実態調査などを通じて、3人の部下に対する暴言や暴行、強要などの行為が認定されたという。
一連の処分について、田中俊之消防長は「消防職員としてあってはならない行為であり、被害を受けた職員や地域住民の皆さまに心よりお詫び申し上げる」とコメント。組織全体の課題として受け止め、ハラスメントの根絶や職員の意識改革、再発防止に取り組み、信頼回復を目指すとしている。




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