東京都新宿区にある東京女子医科大学の新校舎および病棟の建設工事を巡り、不正な報酬の支払いをさせて大学側に損害を与えたとして背任罪に問われている元理事長の岩本絹子被告(79)の初公判が12日、東京地方裁判所で開かれました。岩本被告は福島直之裁判長から起訴内容について問われると、「背任行為はしていません」と述べ、起訴内容を否認して無罪を主張しました。
起訴状などによりますと、岩本被告は2018年から2021年にかけて、1級建築士の松丸典義被告(70)や、同大学の元経営統括部次長である森洋美被告(53)=いずれも同罪で公判中=と共謀したとされています。新校舎や新病棟の建設工事において、松丸被告へアドバイザー報酬を支払う際、自身への還流分を上乗せするなどの方法をとり、大学側に合計で約2億8000万円の損害を与えたとされています。
東京女子医大の背任事件 1級建築士の男と元幹部職員の女に有罪判決
東京都にある東京女子医大の新校舎や病棟の建設工事をめぐり、大学に損害を与えたとして背任の罪に問われた1級建築士の男である松丸典義被告(70)と、大学の元幹部職員の女である森洋美被告(54)に対し、東京地裁(東京都)は9月14日、懲役2年6か月、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。
判決によりますと、松丸被告と森被告は元理事長の岩本絹子被告(79)と共謀し、2021年までの4年間に大学から松丸被告へ不正な報酬を支払わせ、およそ2億8000万円の損害を与えたとされています。
14日の判決で東京地裁は、「岩本被告の強い影響力を背景に女子医大から松丸被告に多額の報酬を払わせ、その相当部分を岩本被告が密かに利得することなどを企てたもので、計画的かつ巧妙で悪質な犯行だ」と指摘しました。一方で、執行猶予を適用した理由については「岩本被告に対して従属的立場にあった」と説明しています。


コメント