岡山県高梁市は16日、市消防署の男性元職員に対する懲戒免職処分を取り消した岡山地裁の判決を不服として、控訴したことを明らかにした。控訴は3月5日付。
判決などによると、元職員の男性は2022年8月、酒気帯び運転の疑いで逮捕されたが、その後、嫌疑不十分として不起訴処分となった。高梁市は同年11月、この件を理由に男性を懲戒免職としていた。これに対し男性は、処分の取り消しを求めて提訴していた。
岡山地裁は2024年2月25日の判決で、市の懲戒規定では飲酒運転に故意性が必要とされるとしたうえで、男性は運転の数時間前に受けた呼気検査で基準値以上のアルコールが検出されていなかったことなどから、「酒気帯び状態を認識していたとは認められない」と指摘。懲戒免職処分を取り消す判断を示した。
これに対し高梁市は、懲戒規定について「過失の場合も含まれ、故意に限定したものではない」などとして判決を不服とし、控訴に踏み切ったとしている。
市は16日、開会中の3月定例市議会に対し、控訴に関する専決処分の承認を求める議案を追加提案した。議案は25日に採決される予定となっている。
酒気帯び疑いの懲戒免職処分を巡る訴訟で控訴審は元消防士の請求を棄却 広島高裁岡山支部
酒気帯び運転の疑いで警察に逮捕されたものの、その後、嫌疑不十分で不起訴となったため懲戒免職処分は違法であるなどとして、岡山県高梁市の消防士だった男性が市に処分の取り消しなどを求めた裁判で、広島高等裁判所岡山支部は1審判決を取り消し、元消防士の訴えを退ける判決を言い渡しました。
高梁市消防署の消防副士長だった男性は、4年前に酒気帯び運転の疑いで逮捕され、その後、嫌疑不十分で不起訴となったものの、市から懲戒免職処分を受けました。
男性は市に処分の取り消しなどを求める訴えを起こし、1審の岡山地方裁判所は2月、「酒気帯び状態を認識して運転したとは認められない」として処分を取り消す判決を言い渡し、高梁市が控訴していました。
6日の2審判決で、広島高等裁判所岡山支部の絹川泰毅裁判長は、「仮眠を経たからといって直ちに、身体にアルコールを保有しない状態になったと判断することは不合理と言わざるを得ない」と指摘しました。
その上で、「酒気帯び運転で逮捕されることはないだろうと判断して運転したと認めるのが相当で、懲戒処分は著しく妥当を欠くものではない」として1審判決を取り消し、元消防士の訴えを退けました。


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