大阪府に所在する大阪公立大学は5日、同月2日に発生した基盤システムのトラブルについて、ランサムウェアによるサイバー攻撃を受けたためと判断していることを明らかにしました。同日午後4時から、大阪府大阪市城東区にある法人本部の公立大学法人大阪で記者会見が行われました。
会見で櫻木弘之学長は、学生や受験生、卒業生、保護者、共同研究機関、取引先企業、地域の関係者へ不便と心配をかけているとして深く謝罪しました。
同大学によると、2日未明に発生した障害により、森之宮、杉本、中百舌鳥、阿倍野、りんくうの5つのキャンパスすべてが影響を受けました。大学のホームページや授業、履修に関する各種システムが利用できない状態となっており、2日から8日までの授業をすべて休講としています。一方、医学部附属病院と獣医臨床センターのシステムに影響はなく、通常どおり運営されています。また、トラブル発生当日には基盤システムと切り離した緊急対応用のホームページを立ち上げ、情報を発信してきました。
障害の原因は2日午後6時時点では調査中とされていましたが、5日の会見でランサムウェア攻撃を受けたとの判断が示されました。各種情報システムが使用する仮想化基盤に侵入され、約500台のサーバーがすべて停止したほか、バックアップデータの多くが暗号化されて使用できない状態となっています。現時点で復旧のめどは立っていません。
また、システム内には少なくとも13万人の在学生や卒業生の住所、メールアドレス、携帯電話番号などの個人情報が保管されています。この13万人には、統合前の大阪市立大学(1995年以降)および大阪府立大学(2005年以降)の学生も含まれます。個人情報が流出したかどうかは現時点で調査中としています。
この影響により大学入試の募集要項や出願書類の入手に支障が生じていることから、出願期間を2週間程度延長し、今月22日までとします。なお、9日以降に対面授業を再開する予定で、オンライン授業の再開時期については今後の復旧状況を踏まえて判断するとしています。


