宮城県議会の最大会派「自民党・県民会議」は18日、所属する渡辺拓議員(50)に対し、県職員へのパワーハラスメントと疑われる言動があったとして文書で厳重注意を行い、会派からの離脱も含めて自身の処遇を検討するよう求めたことが分かりました。
関係者によりますと、2024年6月に会派側が県に対して調査を依頼し、県が職員を対象としたアンケートを実施しました。その結果、太白選出で2期の渡辺議員が職員に対して「ふざけるな」「職務怠慢ではないか」など、複数回にわたって罵声を浴びせる言動が確認されたということです。
これを受け、会派の幹部が18日夕方に渡辺議員を呼び出して厳重注意を行いました。会派側は問題の指摘を重く受け止めているとしています。
渡辺議員はNHKの取材に対し、拉致被害者に関するイベントの準備遅れなどを挙げ、「強い言葉で接したことはいくつか思い当たるが、行政の不作為を正すのは議員の仕事だ」と主張し、会派を離脱する考えはないと述べています。
宮城県議の自民会派議員がパワハラ疑いで厳重注意を受け記者会見
県の職員に対するパワーハラスメントの疑いで、所属する自民会派から厳重注意を受けた宮城県議会の渡辺拓議員(50)が19日、県庁で記者会見を開きました。渡辺議員は「口が過ぎることはあったが、一方的に断罪されるのは行き過ぎではないか」と述べる一方、行政のチェックや改善を促すのは議員の務めであるとの認識を示しました。また、会派からの離脱を検討するよう求められたことに対しては、離脱する考えがないことを明らかにしました。
宮城県が今年6月に実施した職員対象の聞き取り調査によりますと、渡辺議員は職員に対し「失礼きわまりない」などの発言で罵倒したほか、「ふざけるな」といった高圧的な発言や「最悪の人間だ」とする発言などを行うなど、パワハラの疑いが指摘されていました。県によりますと、約3年間で10数件のパワハラが疑われる事案が職員から寄せられていたということです。これを受け、自民会派は18日、渡辺議員に対し文書で厳重注意を行いました。
19日の定例会見で宮城県の村井嘉浩知事は、ハラスメントにおいては言われた側の受け止め方が重要であると指摘した上で、渡辺議員に対して発言をしっかり受け止めてほしいと述べました。
同日午後に会見を開いた自民会派の横山隆光会長は、今年6月末に宮城県の伊藤哲也副知事から報告を受け事実確認を行ってきたと説明しました。その上で、倫理観やコンプライアンスの観点から会派として必要な対応を行ったとし、現在の役職や会派における立場について自主的な判断を求めたことを明らかにしました。
宮城県議会が政治倫理審査会を設置へ 渡辺拓県議のパワハラ疑惑を巡り初
宮城県議会は、最大会派「自民党・県民会議」に所属する渡辺拓県議(50)の県職員に対するパワーハラスメント疑惑を巡り、議員の政治倫理の確立に関する条例に基づく政治倫理審査会(政倫審)を設置する調整に入りました。1999年の条例施行以来、政倫審が設置されれば宮城県議会で初となります。
渡辺県議を巡っては、県の聞き取り調査で職員に対して「最悪の人間だ」と発言するなどパワハラの疑いが指摘され、所属会派から文書で厳重注意を受けました。しかし、渡辺県議がパワハラに当たらないと主張したことから、自民会派は4日の会派総会で公的な調査機関の設置を議会に求めることを渡辺県議を除く全会一致で決定し、横山隆光会長が佐々木幸士議長に申し入れていました。
10日に開かれた議長や7会派の会長らによる非公開の協議では、疑惑への迅速な対応と議会の自浄作用の発揮が不可欠であるとして、政倫審の設置が妥当との意見でまとまりました。会合後の取材に対し、佐々木議長が明らかにしました。
政倫審の設置請求には、2会派以上の賛成と議員定数59人の2分の1以上の署名が必要です。今回の申し入れには自民会派(31人)に加え、複数の他会派も賛同する見通しです。政倫審は各会派から推薦された15人以内の議員で構成され、必要に応じて有識者の意見聴取も行いながら、言動が行為規範に反し責任があるかを調査します。
一方、10日に開かれた自民会派の総会で渡辺県議は、公的な調査機関設置の前に会派内で詳細な聞き取りなどがされていないとして反論しました。今後、正式な請求を経て政倫審が設置され、調査が進められる見込みです。
宮城県議会自民会派の渡辺拓県議が会派離脱へ 県職員へのパワハラ疑惑で
宮城県議会の最大会派「自民党・県民会議」に所属する渡辺拓(渡邉拓)県議(50)が、県職員に対するパワーハラスメント疑惑をめぐり、会派を離脱する意向を示したことがわかりました。9月17日に開催された会派総会で本人が表明し、全会一致で承認されました。今後、議会内での手続きを経て正式に離脱する見通しです。
宮城県が職員を対象に行った聞き取り調査などによりますと、渡辺県議は職員に対して「最悪の人間だ」「最低の課長だ」などの発言をした疑いが指摘されており、先月、会派から文書で厳重注意を受けていました。渡辺県議は、会派にとどまることで他の県議や職員に迷惑をかけるため離脱を決断したと説明し、議員辞職については否定しました。また、「最低の課長だ」との発言については、専門家からグレーゾーンにあたると指摘を受けたとし、「問題があったのだろう」「陳謝する」と述べました。一方、政治倫理審査会の設置については「法律の専門家に究明してもらうべきだ」と反論しています。
自民会派は、公的な場で事実関係を明らかにする必要があるとして政治倫理審査会の設置を引き続き求めていく方針です。会派内では議長と副議長、渡辺県議本人を除く所属議員28人の署名が集まったとしています。自民会派の横山隆光会長は、会派離脱だけで問題が収束するわけではないとし、県職員が安心して仕事にあたることができる環境をつくっていきたいと述べました。
宮城県職員へのパワハラ疑惑で渡邉拓県議を調査へ 県議会史上初の政治倫理審査会を設置
宮城県仙台市太白区選出の渡邉拓(渡辺拓)県議会議員による県職員へのパワハラ疑惑を巡り、宮城県議会は10月5日、議員辞職を勧告する権限を持つ政治倫理審査会を設置しました。政治倫理審査会の設置は宮城県政史上初めてとなります。
渡邉県議を巡っては、県の調査などで2023年から今年にかけて、職員に対し「最悪の人間だ」「最低の課長」「ふざけるな」など10数件の威圧的な言動があったとされる疑いが持たれています。渡邉県議は当時所属していた会派「自民党・県民会議」から厳重注意処分を受けた後、9月に会派を離脱し、現在は無所属となっています。
10月5日、自民党・県民会議の横山隆光会長は、自民党・県民会議のほか共産党県議団や日本維新の会などを含む5会派39人分の議員署名を佐々木幸士議長に提出しました。条例が定める設置要件(議員定数の2分の1以上かつ2会派以上)を満たしたことから、5日付で審査会の設置が決まりました。
佐々木議長は「特定の会派や立場を超えて議会全体の責任として真摯に向き合うべきものと考えている。公平かつ適正に確認、審査することが重要だ」などと述べました。また、署名を提出した横山会長は「公平かつ適正な審査をして、しっかりと県民の皆様にも説明していけるような審査会にしていただきたい」と話しています。
一方、渡邉県議は「自ら取れる責任は果たしてきたのではないかという思いもあり、審査会が本当に必要なのかという気持ちがないわけではない」としつつも、「提出された調査結果は一方の視点であり、発言に至った経緯などをしっかり伝えたい。真相究明のため事実に基づいて真摯にお答えしたい」とコメントしています。
政治倫理審査会は議員の不正やハラスメントなどの疑いを調査し、議会に対して辞職勧告を行う権限があります。今後は委員の選任などを進め、早ければ今月15日にも初会合が開かれる見通しです。
宮城県議会でパワーハラスメント疑いの渡辺拓議員を審査する政治倫理審査会が初会合を開催
宮城県議会の渡辺拓(渡邉拓)議員(50)が県職員に対するパワーハラスメントの疑いを指摘されている問題で、県議会に設置された政治倫理審査会の初会合が10月15日夕方に開かれました。
渡辺議員は、2023年から今年にかけて県職員に対してパワハラの疑いがある言動が複数あったことや、「最悪の人間だ」などの発言があったことが県の調査で明らかになっています。この影響で、渡辺議員は今年8月に所属していた自民党の会派から文書で厳重注意を受け、その後会派を離脱しました。
審査会は、議員に倫理違反などの疑いが生じた際に政治的・道義的な責任を審査し、辞職勧告を含めた必要な勧告を行う機関で、宮城県議会では今回が初めての設置となります。今月5日に設置され、15日の初会合には議長から指名された7会派の議員7人が出席し、吉川寛康議員が委員長に選出されました。
会合は冒頭を除き非公開で行われ、今後ハラスメントに詳しい弁護士など外部の有識者の意見を聞いたうえで、渡辺議員や県職員など当事者へのヒアリングを行って調査を進め、来年2月の定例会から3月をめどに報告書をとりまとめる方針を確認しました。
県議会の佐々木幸士議長は「議会全体で厳正に対処し、県民の信頼に応えるための極めて重要な枠組みです」とコメントしています。
また、吉川委員長は「非常に重い職責だと正直思っている。一にも二にも中立・公正に、これにつきる」と述べています。
一方、渡辺議員は記者団に対し「厳しい発言があったことは認めているし、改めるということは申し上げている。私としてはあくまで事実に基づいてあったことはあった、無かったことは無かったということをしっかりと申し上げる。そうすることを通じて県民の皆様の信頼の回復に努めるということに尽きると考えています」と話しました。

