議決前の工事着手計16件で埼玉県ふじみ野市長の給与減額案を可決

埼玉県ふじみ野市は、市議会の議決が必要な工事の変更契約をめぐり、議決前に工事に着手していた事案がこれまでに計16件あったことを明らかにしました。市は管理監督者としての責任を明確にするため、高畑博市長の10月分給与を30%減額する議案を9月の市議会定例会に提出し、29日の市議会本会議で可決されました。

問題は5月に発覚しました。市立福岡中学校校舎の大規模改修で追加された電気設備や空調設備に関する約4878万円分の工事において、変更契約を議決する前に着手していました。市は関連議案を6月の定例会に提出する予定でしたが、市議から事前に現地視察の希望があり、市教委と日程調整などを進める中で判明したということです。

この事態を受けて市が調査を行ったところ、2市町の合併により市が発足した2005年10月以降に変更契約があった工事42件のうち、第2庁舎改修工事など14年度以降の計15件でも、変更契約の議決前に工事へ着手していたことが分かりました。なお、いずれの契約もその後、市議会で議決されています。

市は、国のガイドラインにおいて軽微な変更は工期末に変更契約を締結すればよいとされていることから、議決を求める地方自治法の規定を十分に確認せず認識に誤りが生じたことや、工期延長による施設利用者らへの影響を回避しようとしたことが要因であると説明しています。再発防止策として、手続きを明確にした市独自のガイドラインを策定し、情報共有の徹底や役割分担の明確化に取り組むとしています。

高畑市長は「深くおわび申し上げます。今後は法令順守を徹底いたします」とのコメントを発表しました。

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