【続報あり】神奈川県警で交通取り締まりの捏造発覚 警察官7人を書類送検 2700件超の違反を抹消

神奈川県警は20日、第二交通機動隊などに所属する警察官7人が、交通違反の取り締まりにおいて虚偽の書類を作成するなどの不適正な処理を行っていたと発表しました。警察は、虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで、これら7人の職員を任意で書類送検しています。

県警の発表によりますと、不正の内容は多岐にわたります。実際とは異なる状況を交通反則切符(青切符)に記載したケースが3件あったほか、現場に立ち会っていないにもかかわらず、あたかも現場にいたかのように装って実況見分調書を作成したケースが6件確認されました。

これを受け、県警は信頼回復に向けた是正措置を講じることを決定しました。不適正な取り締まりの可能性がある対象事案は2716件にのぼり、これらすべてについて違反点数の抹消を行います。また、納付済みの反則金については還付手続きを進めるほか、免許停止などの行政処分についても順次見直しを行う方針です。

県警は「県民の皆様の信頼を損なうものであり、深くお詫び申し上げる」と謝罪。今後は、取り締まりの適正性を客観的に証明するための資機材開発や、業務管理の強化を徹底することで、再発防止に努めるとしています。

神奈川県警の不適切取り締まり問題で元巡査部長ら3人を在宅起訴 横浜地検

神奈川県警第2交通機動隊による不適切な交通違反の取り締まりをめぐり、横浜地検は2026年7月31日、虚偽有印公文書作成・同行使の罪で、中田雄一元巡査部長(42歳、相模原市南区在住、2月に懲戒免職)ら警察官3人を在宅起訴したと発表しました。被告らの認否については明らかにしていません。

起訴されたのは、中田元巡査部長のほか、当時の上司であった佐々木大祐被告(44歳)、部下だった佐藤真司被告(37歳)の3人です。発表によりますと、3人は2024年から2025年にかけ、一時不停止や速度違反の取り締まりにおいて、正規の追尾測定を行わずに虚偽の数値を記載した報告書を作成したり、実況見分を行っていないにもかかわらずうその調書を作成したりしたとされています。中田元巡査部長については、2024年1月28日に神奈川県伊勢原市内の道路で、実際には正規の追尾をしていないにもかかわらず「車間距離40メートルで100メートル追尾した」という旨の虚偽記載をした交通反則切符を作成し行使したとしています。

神奈川県警は今年2月、不正に関与したとして計7人を書類送検し、違反2716件の取り消しおよび納付済み反則金約3457万円の還付を行うと公表していました。今回の刑事処分に関し、横浜地検は残る4人のうち3人を起訴猶予、1人を嫌疑不十分として不起訴処分としています。

また、横浜地検は同日、この不適正な取り締まりが原因で罰金刑や執行猶予付きの有罪判決(無免許運転の罪)を受けるなど刑事処分となった人が計8人いたことを明らかにしました。同地検は対象者に対して必要な説明を行った上で、無罪判決を求める再審請求を行っていく方針です。

神奈川県警交通総務課は「警察職員が起訴された事実を重く受け止めている。二度とこのような事案が起きないよう、再発防止策を徹底してまいります」とコメントしています。

神奈川県警の元巡査部長の初公判 横浜地裁で起訴内容を認め「違法性の認識は薄かった」

神奈川県警の不正な交通違反の取締りをめぐり、うその書類を作成した罪などに問われている元巡査部長の初公判が9月17日、横浜地方裁判所で開かれました。元巡査部長は起訴された内容を認めたうえで、「当時はこのような取締りが許容され、違法性の認識は薄かった」と述べました。

虚偽有印公文書作成・同行使などの罪で起訴されたのは、神奈川県警の第2交通機動隊に所属していた元巡査部長の中田雄一被告(42)です。起訴状などによりますと、中田被告はおととし1月に神奈川県伊勢原市などでスピード違反を取り締まる際、規定の追尾測定を行っていないにもかかわらず、追跡距離を偽るなどして事件処理の書類にうその内容を記載した罪などに問われています。

17日午後に行われた初公判で、中田被告は起訴内容を認め、「現在は違法性を理解していて争いません」と述べました。その一方で、「当時、このような取締りが許容されていて、違法性の認識は薄かった」と主張しました。

検察側は冒頭陳述で、神奈川県警では2022年3月ごろからスピード違反の取締りの際、パトカーの屋根の赤色灯も点灯させるようになり、対象者が追尾に気づいて減速することが多くなったと指摘しました。そのうえで、中田被告が以前のような検挙数を維持したいと考え、上司から注意を受けても不適正な違反取締りを行うようになったと主張しました。

これに対し、弁護側は「速度測定の方法は明確に規定されたり周知・徹底されたりしておらず、悪質性は低い」などと述べました。次回の裁判は来月28日に行われる予定です。

うその実況見分調書作成の罪に問われた神奈川県警の元警部補が初公判で起訴内容認める

神奈川県警第2交通機動隊に所属していた元警部補の佐々木大祐被告(45)が、実況見分を行ったといううその調書を作成した罪などに問われている裁判の初公判が、横浜地方裁判所で開かれました。被告は起訴された内容を認めました。

起訴状などによりますと、佐々木被告は2022年4月と9月、スピード違反の取締りで実況見分を行ったとする虚偽の調書を作成した罪などに問われています。

検察側は冒頭陳述で、交通反則切符の受け取り拒否や反則金の未納があった場合、実況見分を行って調書を作成することになっているものの、被告が所属していた第4小隊では2022年9月ごろから速度違反や一時停止違反などすべてにおいて実況見分を行っていなかったと指摘しました。

さらに、小隊長だった佐々木被告について「部下の元巡査部長が多数の取締りを行い、実況見分や書類作成に負担を感じていたため、部下が実況見分をしていないのではないかと疑念を抱きながら黙認していた」と主張しました。

この不正な交通違反取締りの問題をめぐっては、不正を主導したとされる42歳の元巡査部長と38歳の巡査長も在宅起訴されています。