愛知・名古屋アジア大会の追加競技であるテックボールのタイ代表関係者が、SNSで食事の量や内容に不満を示したことをめぐり、愛知県の大村秀章知事が記者会見で述べた発言がタイ国内で波紋を広げています。
問題となった投稿は、テックボールのタイ代表チームのパープチョンプー監督が9月中旬、Facebook「Teqball Thailand Inside」に公開した動画とみられます。動画には、ご飯やスープのほか、鶏肉3切れ、ブロッコリーなどが盛り付けられた食事に対し、量が少ないことや野菜の選択制限について発言する様子が含まれていました。
これに対し、大村知事が会長を務める大会組織委員会は9月、「食事は組織委が提供したものではない」と発表しました。テックボールはアジア・オリンピック評議会(OCA)の要望を受け、組織委が運営の実務や経費を負担しないことなどを条件に追加された競技で、運営は国際競技団体が担当していました。
4日に閉幕した同大会について、大村知事は10月6日の定例記者会見で「この人たち何しに来たんだろうな。これやって再生回数を稼ぎに来たのかというふうに思った」「あまりこういう人には来てほしくなかった」などと述べました。対応が難しい中で融通して試合開催にこぎ着けたと説明し、「組織委の外の話」としました。大村知事は4日の会見で大会運営の不手際について謝罪していましたが、食事についての不満に関しては委託業者の問題であるとして対応を拒んでいました。
タイ紙「KHAOSOD」電子版や英字紙「バンコク・ポスト」などの現地メディアは10月6日、大村知事の発言を詳報しました。タイのSNS上では「プロ意識がない」「傲慢だ」「他人のせいにする」といった批判の声が上がっているほか、日本の評判が落ちることに同情的な意見もみられます。また、日本国内からも発言が辛辣であることや「おもてなしの精神が欠けている」といった批判が出ていると報じられています。なお、今回のアジア大会ではタイ選手が宿泊施設に泊まれなかったり、送迎バスが遅延したりするトラブルも発生していました。
大村知事は10月7日、X(旧Twitter)で、一連の発言はタイ選手団の監督やコーチに関するものであり、「タイチームに対して『来てほしくなかった』という趣旨の発言はしていない」と弁明しました。
愛知県の大村秀章知事がタイ代表への発言をXで釈明 アジア大会の食事騒動めぐり
愛知県の大村秀章知事は2026年10月7日夕、前日の定例記者会見での発言について、タイチームに「来てほしくなかった」と述べたかのように誤解される報道があったとして、自身のXで真意を説明しました。
発端となったのは、愛知県名古屋市などで開催される第20回アジア競技大会(愛知・名古屋アジア大会)の追加競技であるテックボールのタイ代表、レワット・パープチョンプー監督による発言です。同監督はフェイスブックページ「Teqball Thailand Inside」で公開された動画において、競技会場で提供された昼食について「少なすぎる」「毎日野菜ばかり食べている」などと不満を述べました。この様子はタイの大手新聞社「Khaosod(カオソット)」やテレビ局「Channel 3」など現地メディアで報じられ、SNS上でも拡散しました。
これに対し、大会組織委員会は9月22日、「第20回アジア競技大会における選手団への宿泊・飲食サービスに関する一部報道について」と題した声明を出し、話題となった飲食は組織委員会が提供したものではないと説明しました。その上で、宿泊施設での食事提供体制を整え、食物アレルギーや宗教・文化上の食事制限といった各NOCからの個別要望にも関係事業者と連携して対応しているとしています。
こうした中、大村知事は10月6日の定例記者会見で、タイ代表側について再生回数を稼ぎに来たのではないかと疑問を示し、「あんまりこういう人たちには来てほしくなかった、正直」などと発言しました。この発言はカオソット電子版などで報じられ、現地でも批判が相次ぐ事態となりました。
大村知事は10月7日のXの投稿で、当時の発言は会場近くの食事に対する不満や対応についての心境を述べたものであり、組織委員会の管轄外であるため関知できないという趣旨であったと釈明しました。タイチームに対して「来てほしくなかった」と発言した事実はないと主張し、事実関係と異なる記事に対して厳重に抗議し訂正を求めたことを明らかにしています。なお、この投稿に対しても疑問視する声が寄せられています。


