静岡県が発注した河川の防災対策工事の入札を巡り、業者側に予定価格を漏らして落札させたなどとして、静岡県警は14日、官製談合防止法違反および公契約関係競売入札妨害(公競売入札妨害)の疑いで、静岡県袋井土木事務所工事課工事第2班班長の山本雅朗容疑者(57)=静岡県掛川市和光=を逮捕しました。
また、公契約関係競売入札妨害(公競売入札妨害)の疑いで、工事を落札した土木建設業「アキヤマ」(静岡県磐田市)の取締役である秋山享衛容疑者(71)=静岡県浜松市中央区=と同社取締役の富田広一容疑者(63)=同県浜松市浜名区=の2人を逮捕しました。静岡県警は3人の認否を明らかにしていません。
逮捕容疑は2026年2月、3人で共謀し、静岡県磐田市の一級河川総合流域防災対策工事に関する河川防災対策に伴う仮設の道路と橋の架け替え工事などの一般競争入札2件で、山本容疑者がアキヤマ側に予定価格を伝えて落札させ、公正な入札を妨害した疑いが持たれています。アキヤマ取締役の2人は予定価格の情報を元に最低制限価格を算出し、工事を落札したとされています。2件の落札価格は税抜きで計約3億5千万円で、うち1件はその後、再入札となり別の業者が落札しました。
山本容疑者は当時、工事の発注や予算管理、道路や橋などの工事の設計、施行、監督などを行う部署で班長を務め、予定価格を知り得る立場にありました。山本容疑者と富田容疑者は約20年前の工事で知り合ったということです。静岡県警は見返りに金品などを受け取ったかどうか捜査します。
職員の逮捕を受けて静岡県は14日午後9時から緊急の記者会見を開く予定です。また、鈴木康友知事は「誠に遺憾であり、深くおわびする。改めて綱紀の厳正保持を徹底し、厳正に対処する」とのコメントを発表しました。

