愛知県愛西市は9月30日、2025年4月に行われた市議会議員補欠選挙で当選した永田千佳市議(39)の当選が無効となり、次点だった無所属新人の浦田裕介氏(45)を新たな当選人に決定したと発表しました。
永田市議を巡っては、市内での3カ月以上の居住実態(公選法上の居住要件・住所要件)を満たしていないとして落選候補者らから異議申し出があり、愛西市選管は昨年6月に当選無効を発表していました。永田市議は当時、実父の入院や死去が重なり市内にいられる時間は少なかったものの居住実態はあったとし、県選管への審査申し立て棄却後に名古屋高裁へ提訴しましたが請求は棄却されました。その後、最高裁第二小法廷(岡村和美裁判長)が今年8月28日付で上告を棄却したことで、高裁判決および当選無効が確定しました。
これを受けて愛西市選管は永田市議の当選無効を告示し、選挙会を開いて浦田氏を当選人に決定して当選証書を授与しました。ただし、補選の任期は今年4月30日(今年4月)で満了しているため、浦田氏が実際に議員となることはありません。
一方、永田市議は今年4月26日に行われた愛西市議会の通常選挙(定数18)にあらためて立候補し、22人中16位で当選しています。この通常選挙における居住実態についても市民から異議申し出があり県選管で審査中ですが、現時点で市議としての身分は継続しており、議会構成に変更はないとしています。
愛西市総務課によると、居住実態に対する異議申し出や当選無効が補欠選挙と重なりこのような事態となったケースは、各地の選管に問い合わせても例が見つからないとのことです。永田市議は取材に対し、現在は愛西市に確実に居住しているとした上で、「一連の足の引っ張り合いのような流れは嘆かわしい。まるで魔女狩りのようだ」と述べました。


