レンジャー訓練中に隊員死亡で不適切な指導行った教官ら9人を懲戒処分 陸上自衛隊第3師団

兵庫県伊丹市に所在する陸上自衛隊第3師団司令部は2日、2024年8月に京都府福知山市の福知山駐屯地などで実施したレンジャー訓練中に複数の隊員が体調不良となり、うち1人が死亡した事故をめぐり、安全管理に問題があったとして当時の主任教官ら9人を懲戒処分にしたと発表しました。

停職12か月の懲戒処分を受けたのは、不適切な訓練計画を作成した当時主任教官の2等陸尉(40)です。また、訓練の実施責任者であった上司の1等陸尉(46)ら8人についても、問題点を十分に確認せずに実施したとして、それぞれ停職3日から30日の懲戒処分としています。

第3師団司令部によりますと、2024年8月に駐屯地外などで行われた訓練では、水分の摂取量やエアコンの使用時間を制限したほか、行動に課題があった際のペナルティーを設けるなど、安全管理規則に反する不適切な指導が行われていました。訓練後に体調不良を訴え、入院後に死亡したのは京都府福知山市に所在する第7普通科連隊の20代男性3等陸曹で、熱中症が一因だったとしています。

今回の処分を受け、近畿2府4県を管轄する第3師団の師団長は「我々の部隊でこのような事案が発生したことに対し、深く反省しています。また、隊員が死亡するという結果を生起させてしまったことは痛恨の極みです。二度とこのようなことが起きないよう引き続き、気を引き締めて再発防止に努めてまいります」とコメントを出しています。