【続報あり】川崎市の店舗兼住宅で火災 住民と消防隊員が死亡

2日午前4時半ごろ、神奈川県川崎市多摩区中野島2丁目の店舗兼住宅で火災が発生しました。消防車など20台が出動し、火はおよそ5時間半後に消し止められましたが、木造2階建ての建物が全焼しました。

この火災で、焼け跡から1人が救助されて病院に搬送されましたが、その後死亡が確認されました。神奈川県警多摩署によりますと、建物の1階には食堂と事務用品販売店が入り、販売店の一部が住居になっていたということです。警察は、連絡が取れていない食堂経営の70代男性とみて身元の確認を進めています。

また、消火活動にあたっていた神奈川県川崎市消防局多摩消防署所属の男性隊員3人が負傷して搬送されました。2階部分が崩落したとみられ、このうち30代の男性隊員が全身を強く打ち、午後0時25分ごろに死亡が確認されました。ほかの30代と20代の男性隊員は肩や頭を打撲しましたが、命に別条はないということです。消防が負傷した詳細な経緯を調べています。

さらに、住居部分に住んでいた50代女性が自力で避難した際、手や顔に軽いやけどを負いました。女性は「食堂の厨房あたりから火が出ていて消火しようとしたが、勢いが強くてできなかった」と話しているということです。近隣の住宅でも屋根の一部が溶けるなどの影響が出ました。

現場はJR南武線の中野島駅近くで、住宅や店舗が建ち並ぶ地域です。警察が火事の詳しい状況を調べています。

川崎市の火災崩落事故で調査委員会が初会合 消防隊員死亡の予見は困難と説明

神奈川県川崎市多摩区で建物が焼け、消火活動にあたっていた消防隊員1人が死亡した事故を受け、川崎市消防局は原因究明と再発防止を目的とした「事故調査委員会」を設置し、第1回の会合を開きました。

この事故は10月2日、神奈川県川崎市多摩区中野島で発生した火災で、消火活動にあたった高津消防署久地出張所所属の荻生大輝さんが死亡し、隊員2人が軽傷を負ったものです。

9日に開かれた会合では、冒頭に殉職した消防隊員へ黙とうが捧げられたほか、当時の活動状況が報告されました。当日は総勢111人が消火や救助にあたり、荻生さんは建物1階で放水活動と要救助者の救出を終えた後、2階部分を消火するために屋外で準備をしていたところ、崩落した外壁の下敷きになったということです。

現場での崩落予見について、川崎市消防局多摩消防署の井形洋警防統括担当課長は「例えば壁が膨らんでくるや亀裂が入る、こういった予兆がみられるのが一般的だが、今回についてはそういった予兆がみられなかった」と述べ、事故の予見はできなかったと説明しました。

委員会は、今年度中に調査報告書をまとめるとしています。