長野県佐久市の佐久総合病院は10月30日、患者87,000人余りの個人情報が記録されたハードディスクドライブ(HDD)の紛失を発表した。現時点で、情報流出などの二次被害は確認されていないとしている。
同院によると、紛失したのは2019年4月1日から2026年2月末までに受診した患者計87,765人分のデータが収められていたHDDである。診療報酬請求に関連するもので、氏名、診療情報、保険者番号などが含まれていた。
問題が発覚したのは6月19日で、管理を担っていた医事課の男性職員から病院側へ報告があった。本来は指定された部屋での作業および保管が求められていたものの、同課内で保管している最中に所在が分からなくなったという。病院側は、HDDに個人情報が保存されている事実を把握していなかった。
同院は7月27日に佐久署へ被害届を提出しており、HDDが誤って廃棄された可能性も視野に入れている。今後は、該当する患者に向けて紛失の経緯と謝罪を記した文書を順次発送する方針である。
同日に開かれた記者会見において、渡辺仁統括院長は「個人情報の管理体制に深く反省すべき点があった」と述べ、陳謝した。今後は再発防止に向けて院内の管理体制を改めると説明している。

