大阪府豊中市の認可保育所で0歳男児が転倒し重症化 検証委が報告書を公表

大阪府豊中市にある認可保育所で2025年7月、9か月の男児が保育中に転倒して頭部を負傷し、一時意識不明となる事故が発生していたことが判明しました。

豊中市の検証委員会が10日に公表した報告書によりますと、事故は2025年7月3日午後2時50分ごろ、0歳児クラスの男児が廊下で保育を受けている際に起きました。男児はベビーフェンスにつかまり立ちをしていましたが、保育士が手を離した直後に転倒し、床の保育マットに頭を打ったとのことです。

男児は救急搬送先の医療機関で「急性硬膜下血腫」と診断され、その後に「硬膜下水腫」を発症しました。医療機関でのリハビリを経て退院しましたが、2025年12月には「てんかん性スパズム・ウエスト症候群」と診断され、現在も治療を継続しています。

当日の0歳児クラスは園児12人が登園しており、保育士4人が配置されていました。しかし事故発生時、廊下では保育士1人が園児9人を保育している状況でした。担当保育士は泣いて近づいてきた別の園児2人を抱えようとしてベビーフェンスから手を離しており、転倒の瞬間を目撃していませんでした。

検証委員会は、保育士が手を離して目を離したことを直接的な要因としつつ、1人で9人を保育していた体制や廊下保育におけるリスク管理不足など、複数の要因が重なったと分析しています。また、0歳児の発達に応じた事故リスクを各施設へ周知するよう豊中市に提言しました。

豊中市は事故発生翌日の2025年7月4日に報告を受け、現地確認などを実施していましたが、10日の報告書公表まで公表を行っていませんでした。市は今回の提言を受け、市内の就学前施設を対象とした研修を通じて対策の周知を進める方針です。

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