網走市の市立中学校でいじめ重大事態 担任の報告遅れを市教委が発表

北海道網走市教育委員会は2026年10月20日、市内の市立中学校に通う生徒が同級生3人からいじめを受け、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に該当する事案が起きていたと発表しました。市教委は被害生徒の年齢や性別を明らかにしていません。

市教委によりますと、被害生徒は2026年4月末から6月にかけて、同級生の生徒3人から「ばか」や「近づくな」などの暴言を浴びせられたり、他の生徒も閲覧可能なLINE上で誹謗中傷を受けたりしました。

被害生徒は5月初旬以降、腹痛や頭痛などのストレス性の疾患の症状を訴えて35日間学校を欠席しました。保護者から学校に対し「からかいを受けている」「授業中に居眠りをしていることをしつこく指摘される」「ひそひそと悪口を言われる」などの相談が寄せられ、担任の教諭は加害生徒らに謝罪や必要な指導を行ったものの、「よくあるトラブル」と判断し、法律に基づき設置されたいじめ対策会議などの校内組織への報告を行っていませんでした。

その後もいじめは収まらず、被害生徒は2026年6月17日に病院を受診し「自宅療養」の指示を受けました。18日以降はリモートで授業に参加するなどしたものの症状は好転せず、同年7月8日に保護者から転校を視野に入れていると相談がありました。学校側はこの段階でいじめ重大事態の疑いがあると判断し、被害生徒は同年8月6日に市外の中学校に転校し、現在は登校を再開しています。

学校側は同年7月24日から9月10日まで調査を行い、いじめ重大事態として市教委に報告しました。市教委も事実関係を認め、調査報告書を受理して重大事態に該当すると認定しました。

市教委は一連の経緯について「組織的な初期対応の遅れ」があったと認め、いじめを察知した際の共有体制を徹底するとしています。

網走市教育委員会の木野村寧教育長は20日の記者会見で、「本来、子どもたちが安心して過ごすべき学び舎において、このような事態を発生したことに対し、深くお詫びを申し上げます。事態を厳粛に受け止め、引き続きいじめ見逃しゼロを徹底し早期発見と、深刻化防止に努めていきたい」と述べました。

教職員その他不祥事
公務員ニュースをフォローする