北海道札幌市中央区にあるJR札幌病院に勤務する看護師が、患者を撮影した動画をSNS上に投稿し、インターネット上で公開・拡散されていることが確認されたとして、病院および運営主体の北海道旅客鉄道株式会社(JR北海道)が2026年10月13日までに謝罪しました。
拡散している動画は、インスタグラムのストーリーズに投稿されたとみられる2本です。1本目の動画には、入院中のベッドに座る高齢患者と一緒に看護師が自撮り撮影をする様子が収められており、閲覧者から「だーから撮ってないで仕事して本当にwwwwww」とのコメントが寄せられていました。2本目の動画には、夜勤中に患者をスマートフォンで正面から撮影した映像を、飲み会とみられる場所で複数人に見せびらかしている様子が映っていました。ストーリーズには「夜勤で患者出してたからってとってたらしいwwwww」とのキャプションが添えられ、閲覧者から「鼻水」とのコメントが寄せられていたほか、画面内には「8月17日 18:30」という日時の表記も確認されています。
このほか、X(旧ツイッター)では10月8日ごろから看護師の投稿とされる動画が拡散しており、10月13日には同病院内で患者が食事している動画がSNS上に投稿されているのを職員が確認しました。
事態を把握したJR北海道および病院側は、患者本人およびその家族に対してすでに謝罪を行ったことを明らかにしました。同社は「本件を重大な問題として受け止めており、現在、事実関係の確認を進めている」とし、患者および家族への対応を最優先に行うとともに、関係する投稿等に対して必要な対応を進めていくとしています。今後、事実関係が確認され次第、社内規定等に基づき厳正に対処し、再発防止に向けた取り組みを徹底する方針です。
なお、医療機関の職員によるSNSへの不適切投稿を巡っては、千葉県松戸市にある医療法人徳洲会千葉西総合病院においても、10月8日に看護師による無断撮影・SNS投稿が発覚しています。同病院では10月10日に懲戒委員会が開かれ、動画の撮影・作成・投稿に関わった看護師2人が懲戒解雇処分、閲覧のみを行っていた1人が厳重注意処分となっています。
JR札幌病院の看護師2人による患者の写真動画SNS投稿で調査結果と再発防止策を発表
北海道のJR札幌病院は、所属する社員(看護師2人)が患者および家族の同意を得ずに写真や動画を撮影し、SNSへ投稿していた問題について、調査で明らかになった事実や再発防止策を公表しました。
確認された事実によると、関与していたのは20代で勤務歴1年未満の看護師Aと看護師Bの2人です。8月17日に看護師Aが病室内で私物のスマートフォンを使用し、患者が食事をしている動画を撮影しました。8月28日の私的な懇親会で看護師Aから動画を見せられた看護師Bが、患者が映っている動画を含めて看護師Aを撮影しSNSに投稿(翌8月29日に削除)しました。また、9月17日にも看護師Aが病室で患者が映っている写真を撮影して看護師Bに送信し、翌日以降に看護師BがSNSへ投稿しました。投稿期間は聞き取りによると数時間程度とされています。
10月13日正午頃にSNS上での拡散を把握した同病院は、当事者への個別の面談で事実関係を確認し、SNS運営会社へ削除依頼を行いました。
患者と家族に対しては、10月13日夕方に電話で連絡とお詫びを行い、10月14日午後には病院長が直接謝罪したとしています。当該社員に対しては今後、就業規則などに基づき厳正に対処する方針です。
再発防止策として、全社員に対する私物携帯電話の現場持ち込み禁止ルールやSNS利用ルールの周知徹底、全社員を対象とした撮影・投稿に関する調査の実施、個人情報保護やコンプライアンス研修の強化などを進めていくとしています。


