徳島県那賀町の救急車が救命器具未搭載で出動 搬送中に容体悪化の女性が死亡

徳島県の那賀町消防署所属の救急車が、心肺蘇生に必要な救命器具を搭載しないまま出動し、搬送中に心肺停止状態となった町内に住む50代の女性に使用できない事態が発生していたことが、同町消防本部への取材で判明しました。女性は搬送先の病院で死亡が確認されました。病院側は、病状から見て救命器具の不在が死亡に影響した可能性は低いとの見解を示しています。

同町消防本部によると、2020年4月上旬の午前中、心肺蘇生訓練のために署員が救急車の装備品である手動式人工呼吸器入りの「蘇生バッグ」を車外へ持ち出しました。訓練は午前中に終了したものの、資器材を車内に戻していませんでした。

同日午後、女性の夫から119番通報を受けて救急車が出動しました。搬送途中に女性の容体が悪化し、心肺蘇生処置が必要となった際、手動式人工呼吸器が載っていないことに署員が気づき、心臓マッサージを実施しました。容体の悪化から数分後、近隣の町立病院へ搬送されましたが、死亡が確認されました。

この事案を受け、同町消防本部は予備の手動式人工呼吸器を追加配備したほか、訓練時には車内の資器材を持ち出さないルールを徹底しました。同町消防本部の湯浅雅仁消防長は、資器材の管理を徹底し再発防止に努める旨のコメントを出しています。

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