900万円相当の腕時計を受領 日本政策金融公庫の元職員を収賄容疑で逮捕(続報あり)

融資金額の増額などの便宜を図った見返りに企業側から900万円相当の高級腕時計を受け取ったとして、愛知県警は23日、収賄の疑いで日本政策金融公庫名古屋支店の元職員、松田貴大容疑者(35)=福岡県福岡市中央区=を逮捕しました。認否については明らかにされていません。愛知県警によりますと、同容疑者はすでに懲戒解雇されています。

捜査関係者によりますと、松田容疑者は腕時計の売買などを手掛ける愛知県名古屋市千種区の企業とその関連企業を担当していました。融資を行う際、金額を増やしたり時期を調整したりするなどの便宜を図っていたとされています。

逮捕容疑は2021年10月28日、2社に対する融資で有利な取り扱いをしたことへの謝礼として、両社の代表を務めていた人物から販売価格924万円相当の腕時計を受け取った疑いです。

日本政策金融公庫は主に小規模事業者を対象とした融資を担う政府系金融機関であり、その職員は「みなし公務員」として収賄罪の適用対象となります。

元職員の逮捕について日本政策金融公庫が心よりお詫び(全文掲載)

このたび、日本政策金融公庫(略称:日本公庫)の元職員が、7月23日(木)に収賄の容疑で愛知県警に逮捕されました。

容疑の内容は、2021年当時、名古屋支店に所属していた元職員が、担当する取引先から、融資において便宜を図った見返りとして腕時計の供与を受けたというものです。

本事案につきまして、お客さま及び関係者の皆さまに多大なるご心配とご迷惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。

これまで、捜査当局の捜査に全面的に協力してきており、今後につきましては、外部の弁護士、社外取締役、社外監査役を委員とする特別調査委員会において調査を実施してまいります。

日本公庫は、信頼回復に向けて、誠実かつ真摯に取り組んでまいります。

日本政策金融公庫の元職員逮捕を受け特別調査委員会を設置 原因究明へ

日本政策金融公庫は、名古屋支店(愛知県名古屋市)の元職員が収賄の疑いで警察に逮捕されたことを受け、特別調査委員会を立ち上げて原因の究明や同様の事案の有無について調査すると発表しました。

警察によりますと、名古屋支店に勤務していた元職員は5年前、融資可能額を超える融資が行われるよう便宜を図った謝礼などとして、会社側から約900万円相当の高級腕時計を受け取った収賄の疑いで23日に逮捕されました。この元職員は2024年、私生活での問題を理由に懲戒解雇されています。

これを受けて日本政策金融公庫は24日に会見を開き、岡崎文太郎副総裁が「信頼を第一とする金融機関でこうした事案が起きたことを大変重く受け止めている。多大なるご心配とご迷惑をおかけしたことをおわび申し上げる」と陳謝しました。

日本政策金融公庫は、外部の弁護士らで構成する特別調査委員会を設置し、原因究明や融資の適切性に加え、ほかにも同様の事案が発生していないか調査を進めるとしています。調査期間は3か月間とされており、その結果を踏まえて関係者の処分を検討する方針です。

カテゴリー
職務不正(賄賂・漏洩など)みなし公務員・団体職員懲戒処分など
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