兵庫県が情報公開請求に基づいて公開した資料の一部において、黒塗り加工が簡単な操作で外れ、個人情報が閲覧できる状態になっていたことがわかりました。
兵庫県によりますと、2026年6月に情報公開請求が行われたことを受け、県はホームページの「さわやか提案箱」に寄せられた、斎藤知事の記者会見に関する意見計54ページの資料を公開しました。
兵庫県は3日、県民から寄せられた意見に関する公文書公開で、開示した電子ファイルに記載された92人分の名前と住所、メールアドレス計212件の黒塗り処理が不十分だったため、編集ソフトで操作すると閲覧できる状態だったと発表しました。
気づいたのは請求者本人で、公開されたデータをパソコンで見ていたところ、黒塗り加工を外せることに気づき、弁護士に相談しました。弁護士からの申し入れを受けて県が調べたところ、計92人分の個人情報が閲覧できる状態だったということです。
対象となった公文書は、6月3日~5日に県ホームページを通じて県政への提案を受ける「さわやか提案箱」に寄せられた意見の電子ファイルです。県は請求者にデータ削除を依頼し、閲覧できる状態になっていた対象者にも文書で謝罪しました。
広報広聴課によると、個人情報は非公開とするため、寄せられた意見のデータファイルをPDF化して該当部分を黒塗り処理後、印刷した紙をあらためてスキャンして再びPDF化しました。開示用の電子ファイルを作成する際、誤って印刷前のPDFを使ったということです。
兵庫県の広報広聴課は「作業上問題は無かったが、やはりチェック体制が甘いところがあった、深く反省している」と述べました。
今後、再発防止として作業のチェックリストを作成し、複数職員による確認を徹底するとともに、PDFの黒塗りは編集ソフトで判読できない処理を行うとしています。
情報公開の請求者側によると、斎藤元彦知事の定例会見でフリーランス記者が「人殺し」と発言したことについて、県に寄せられた意見の閲覧が目的だったということです。請求者の関係者は「個人情報を適切に扱ってもらわないと安心して公開請求できない」と指摘しています。

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