京都市内の市立総合支援学校で通学中に人工呼吸器のパーツが外れる事故が発生 同乗の看護師が書類送検

京都市教育委員会は5日、福祉タクシーで下校中だった京都府京都市の市立総合支援学校の生徒が装着する人工呼吸器のパーツが外れ、一時意識不明となる事故が発生したことを明らかにしました。京都府京都市の委託先である民間事業者の看護師が同乗していましたが、人工呼吸器の異常の原因を誤って認識し、適切な処置が行われなかったためで、生徒は蘇生後脳症となったとのことです。京都府警は6月18日に業務上過失傷害の疑いでこの看護師を書類送検しました。

京都市教育委員会によると、生徒は医療的ケア児の登下校を支援する京都府京都市の通学支援事業で看護師の介助を受けていました。事故が発生したのは2025年2月10日で、生徒が乗った福祉タクシー内で人工呼吸器から機器の異常を知らせるアラームが作動しました。原因は人工呼吸器の加湿回路が外れたことと、それによる血中酸素濃度の低下によるものでした。同乗していた看護師はアラーム作動の原因をたん詰まりによるものと誤信し、救急用の人工呼吸器具を用いた呼吸補助など適切な措置を行いませんでした。

生徒は一時、心肺停止状態となり、駆けつけた救急隊によって心拍は再開しましたが、酸素不足による蘇生後脳症となりました。約1ヶ月間の入院を経て登校を再開したものの、それまでできていた媒体機器を介したコミュニケーションが取れなくなるなど、脳障害への影響が生じたとのことです。

5日の京都府京都市議会文教はぐくみ委員会で、稲田新吾教育長は生徒の命に関わる重大な事故が発生したことを重く受け止めている旨を述べ、大切な子どもの命を預かる立場として、通学支援事業を安心して利用できる環境整備に努めたいとのコメントを出しました。

京都府京都市の通学支援事業は2022年度に始まりました。スクールバスでの通学が困難な医療的ケア児の登下校の送迎を京都府京都市が委託する民間事業者が担う仕組みで、委託先は保護者が希望する事業者とし、利用料は京都府京都市が負担しています。2025年度の利用者は29人でした。

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