鳥取県立中央病院で心筋梗塞の治療を受けていた70代の男性患者に対し、機器の操作を誤る医療事故があり、男性が意識不明の重体となっていることが鳥取県の発表で分かりました。男性には重度の後遺症が残っているということです。
男性は神奈川県在住で、先月9日に旅行で鳥取県に滞在していた際、胸の不快感を訴えて同病院に搬送されました。心筋梗塞と診断されて治療を受けていましたが、容体が悪化したため、2日後に集中治療室から心臓治療専用の部屋へ移動しました。
その際、心臓と肺の機能を補助する機械「エクモ」の人工肺と本体をつなぐ酸素チューブを、一時的に酸素ボンベへ付け替える作業が行われました。移動後は酸素チューブをエクモ本体へ接続し直す必要がありましたが、担当した技士は接続を戻さないまま酸素ボンベの栓を閉じました。
その後、医師が異常を発見するまでの約20分間にわたり酸素の供給が停止し、男性は脳に炎症を起こしました。操作を行った技士は10年以上の経験がある人物で、当時はエクモを含む3つの機械の調整と維持を1人で担当していたということです。
事故の発生を受け、病院側は謝罪するとともに、外部の有識者を交えた事故調査委員会を設置して原因究明と再発防止策の検討を行う方針を示しています。
鳥取県立中央病院でのエクモ接続ミスで後遺症の70代男性患者が死亡
鳥取県鳥取市にある鳥取県立中央病院で8月、体外式膜型人工肺(エクモ)の酸素チューブの接続を誤る医療事故があり、脳に重度の後遺症が残った神奈川県の70代の男性患者が9月7日に死亡したことが分かりました。15日に開かれた鳥取県議会の福祉生活病院常任委員会で、県病院局が明らかにしました。
病院によりますと、旅行で鳥取県を訪れていた男性が8月9日、心筋梗塞と診断されて入院しました。11日に処置のため検査室へ移された際、臨床工学技士が人工肺に酸素を送るチューブを適切に付け替えず、約20分間にわたり酸素の供給が停止したということです。病院は9月1日にこの事故を公表していました。
病院は今後、外部の有識者を交えた事故調査委員会で事故の原因や死亡との関連を調べ、再発防止策の検討を進めるとしています。

